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更新日:2015年9月29日

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人権教育への取り組み (めぐろ区報 平成24年2月25日号に掲載した記事です)

平成24年2月

区立小・中学校では、人権の意義や内容とその重要性について理解し、自分の大切さとともに他の人の大切さを認めることができるよう人権教育を行っています。特に、22・23年度都の人権尊重教育推進校に指定された鷹番小学校と第三中学校では、2年間、人権教育に関する取り組みを重点的に行い、その成果を発表しました。

鷹番小学校では、ハンセン病問題やいじめ問題など、第三中学校では、同和問題や北朝鮮当局による拉致問題等の人権課題を取り上げ、道徳や総合的な学習の時間などで学びました。人権教育は、人権課題に関する学習を計画的に行うことで、その重大さを認識させるとともに、偏見や差別がいかに人を傷つけるものかを実感させ、偏見や差別をなくすために主体的に関わっていこうとする意欲や態度を育んでいくものです。

第三中学校の研究発表会では、「震災と人権」について考える公開授業を行いました。これは、東日本大震災後、生徒会が中心となり、励ましや応援のメッセージとともに、義援金や文房具類を送る活動を続けたことを通じて、気仙沼中学校と交流を深めてきたことから行われたものです。授業では、被災地でボランティア活動をしたかたを招き、避難所などで特に高齢者や障害をもつかたなどが不自由な生活を強いられた現状を教わりました。こうしたかたの人権をどのようにして守るか、被災地の事例を交えて学ぶとともに、ボランティア活動の意義を考える内容でした。

両校では、この他にも各教科の時間で、自分の人権を守り、他者の人権を守ろうとする資質や能力を育てることを意識した授業を行いました。

例えば、国語で読解力や想像力を育むことや、英語でコミュニケーション能力の基礎を養うことは、他者を理解しようとする力を育てることにつながります。また、体育の球技などで仲間との協力やゲームのルールを守ることは、公正な態度を育てます。このように、各教科の目標を達成することで、学力の定着だけでなく、「人権教育」にもつながっていくことを改めて示す結果となりました。

これらの成果が生かされることで、各学校での人権教育がより一層充実することが期待されます。

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人権政策課

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