トップページ > くらし・手続き > 人権・男女共同参画 > 人権 > 心の輪 > 心の輪(人権に関する連載) 27年度 > デートDV 交際相手からの暴力に気づいてください (めぐろ区報 平成27年4月25日号に掲載した記事です)

更新日:2015年9月30日

ページID:463

ここから本文です。

デートDV 交際相手からの暴力に気づいてください (めぐろ区報 平成27年4月25日号に掲載した記事です)

DV(ドメスティック・バイオレンス)は、一般的に「配偶者からの暴力」と考えられていますが、高校生や大学生など若いカップルの間でも起きています。こうした交際相手からの暴力を「デートDV」といいます。

平成24年10月に都が実施した「若年層における交際相手からの暴力に関する調査」で、交際相手がいた(いる)人に10の行為について「されたことがあるか」を聞きました。「大声でどなったり、ばかにしたり、傷つく言葉を言う」が18.2パーセントで最も多く、「交友関係や電話・メールを細かくチェックする」が16.9パーセント、「人と会うことや外出などの行動を制限する」が15.4パーセントという結果になりました。

暴力には、身体的な暴力のほか、精神的・性的な暴力も含まれます。「デートDV」の特徴の一つは相手の行動を監視し、コントロールしようとする「束縛」です。その背景には、メールやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などの普及が影響していると考えられます。

デートDVを受けても、暴力が怖く「やめてほしい」と伝えられない場合や、相手との関係を壊したくないと思うあまり「愛情の裏返し」と考え、我慢してしまうこともあるようです。

暴力には、周期があるといわれていす。暴力を振るった後に一転して優しくなり、「もうしない」と反省を見せます。しかしその後再び不機嫌になって暴力を振るい、だんだん激しく、間隔も短くなっていくことが多いのす。

交際している二人は、対等な存在です。相手の考え方や生き方を理解し、尊重し合うことが、人と人との関係を結ぶ第一歩です。暴力を受けたときに「私にも悪いところがあった」と自分を責めないでください。暴力は重大な人権侵害で、決して許されるものではありません。

「デートDV」の問題を、交際している二人だけで解決するのは難しく、危険な場合もあります。

「デートDVかもしれない」と思ったら、一人で悩まずに、相談機関や信頼できる人に相談してください。自分自身を守るために。

お問い合わせ

人権政策課

ファクス:03-5722-9469