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「目黒区子ども条例」啓発絵本 「すごいよ ねずみくん」

更新日:2013年4月1日

絵本「すごいよ ねずみくん」とは

絵本「すごいよ ねずみくん」は、平成17年12月1日に公布及び施行された目黒区子ども条例の啓発を目的として、目黒区は、平成21年3月に絵本を制作し、発行しました。

「すごいよ ねずみくん」は、多言語で読んだり聞いたりすることができます

区民の方のご協力により、この本は、点字、音訳CD、外国語(英語、中国語、韓国語、インドネシア語、ポルトガル語、スペイン語、タガログ語)に翻訳され、画像・音声データでもご覧いただけます。翻訳冊子、画像・音声データについては、図書館で借りることができます。

「すごいよ ねずみくん」

タイトル

「すごいよ ねずみくん」

さく

きむらゆういち 

すずきアツコ

「ボクってダメなやつだから。」 ねずみくんは いつも そうおもっていました。

きのうまで ふりつづいた あめがあがって きょうは うそのような いいてんきです。ねずみくんは みんなと ピクニックに おでかけです。

でも「わあ きれい」って あおいそらを ながめていたら みんなに おいていかれて しまいました。

ひっしに おいかけて おいかけて やっと おいついたけど、だれも ねずみくんが いなくなったことすら きがついていませんでした。

ねずみくんは ”ボクって グズだから ダメなんだよね” と おもいました。

とちゅうでひとやすみしたとき、クマくんが 「いちごを いっぱいもってきたぞー。」 といって みんなに わけてくれました。 でも ねずみくんだけ「ボクも」といったのにわけてもらえませんでした。

このとき ”ボク こえがちいさいから ダメなんだよね” と おもいました。

かわらに ついて、みんなで ごはんをつくることに なりました。ねずみくんは サルくんと きつねさんとで まきひろいです。

やまのなかで まきをひろっていると たくさんのまきを かかえた サルくんがきて、「なんだ おまえ それっぽちかよ。」 と わらわれてしまいました。

このときも ”ボクって からだがちいさいから ダメなんだよね” と おもいました。

がんばって おおきなえだを いくつもひろったら ねずみくんは あっちにヨロヨロ こっちにフラフラ。 とうとう きつねさんに ぶつかって 「いたいじゃない どこみてんのよ。」 と おこられてしまいました。

このときも ねずみくんは ”ボクって ドジだから ダメなんだよね” と おもいました。

と、そのときです。

ビビビビビ…

かすかに じめんが ふるえたような かんじが しました。ねずみくんは なんだか こわくなって ”ボクって おくびょうだから ダメなんだよな” と おもいながら 「ねえ サルくん ボク あの どうくつに いきたい。」と、いって はしりだしました。

「おいおい なにいってんだ。」「ねえ さぼるきー?」 サルくんと きつねさんが おこって おいかけてきたとき、

ドドドドドドドドーーーーーー!!

がけが くずれてきたのです。「うわっ。」「ひゃあ。」「きゃっ。」

ギリギリのところで あなにとびこんだので 「ふう たすかったあ…」 でも でぐちが つちといしで ふさがれてしまいました。

どうやら きのうまでのあめで たっぷり みずを ふくんだつちが おもくなって すべりおちたようです。いくらおしても ふさいだつちは びくともしません。

「ああん どうしよう。」 どうくつのなかは まっくらです。

でも ねずみくんは ひっしで あなをほっていました。

すると、いしが ポロッととれて ちいさいあなが あきました。かすかに ひかりが さしこんできます。どうやら ねずみくんだけなら とおれそうです。

その ひかりに うかびあがった ふたりの かおを みてねずみくんは びっくり。いつもは あんなに じしんたっぷりの ふたりが すごく なさけないかおに なっていたからです。「ボク、このあなから たすけをよんでくるよ。」「おお たのんだぞ。」「おねがいね。」

ねずみくんは そうっと あなを とおりぬけると、ちからいっぱい じめんをけって はしりだしました。

「ボクが がんばって ふたりを たすけるぞ。」

かわらにつくと みんなは ごはんのじゅんびを しています。

ねずみくんは すぐに くまくんに 「ねえねえ くまくん たいへんなんだ。」と いったけど 「ボク いま やさいをきるのに いそがしいんだよ」と いって あいてに してくれません。

こんどは ウサギさんとイノシシさんに 「あのね ガケが くずれたんだ。」と いいましたが 「あらそう これがおわったら ゆっくり きくね。」 そういって しょっきを あらいに かわに いってしまいました。

それでも ねずみくんは どうしても みんなを つれていかなくては なりません。「よーし、こうなったら…。」

ねずみくんは ちからまかせに タヌキくんと イノシシさんのしっぽをつかんで 「えーい!」と ひっぱっていこうとしました。「いてててて。」「なにすんのよ。」

ねずみくんは はんたいに びゅんと はねとばされて ゴロゴロゴロと くさのうえに。

「ちぇっ。だれも ボクのはなしなんて きいてもくれない。どうせボクは ダメねずみだからね。あーあ あのふたりの ことなんて もう どうでもいいや。」

ねずみくんは これいじょう がんばるのが いやになってきました。みあげると そらはあおく どこまでも ひろがっています。そのそらに きつねさんと サルくんの なさけないかおが うかんできました。そのかおをみていたら いてもたっても いられません。 

「こうなったら ボクひとりでも やるしかないよ。」 ねずみくんは シャベルをつかむと はしりだしました。

どうくつに つくと、ガシガシと つちを ほりはじめます。でも ねずみくんが いくら ほったところで ほんのすこししか つちが どけられません。それでも あきらめずに ほりつづけると いつのまにか ねずみくんのては キズだらけになっていました。

だんだん ちからも はいらなくなってきます。「ああ やっぱりダメだあー。ボクってホントに…。」と、がっくりと くびを うなだれていると…。

とつぜん うしろから みんながやってきました。みんなは てに スコップやバケツをもっていてどんどん つちをどけていきます。

さすが くまくんです。おおきなスコップで ちからいっぱい あなを ほります。

イノシシさんは りょうてにもった ちいさな スコップを ものすごい はやさで うごかして ほりすすみます。

ウサギさんと タヌキさんは ほったつちを バケツにいれて どんどん うしろに はこびます。

「みんな すごいなあ。」 ねずみくんは みんなの はたらきぶりに しばらく ぼんやりと みとれて いました。

そして つくづく じぶんがなさけなくなりました。「ボクって グズで ドジで こえがちいさくて からだも ちいさくて ともだちを たすけることも できない。ホントに ダメなやつ…」

ねずみくんは ぎゅっと めをつぶりました。そのときです。

「ダメじゃないよ。」

うしろで だれかの こえがしました。「え?」 ふりむくと、きつねさんと、サルくんが たっていました。

「よかった たすかったんだね。」「うん、ねずみくんの おかげよ。」「あれから ボクたちおもったんだけど、ねずみくんは せが ひくいから じめんのようすが よくわかるし」「そう、ちいさいから きけんにも びんかんで あなも とおれたのよね。」「だから ねずみくんは ぜんぜん ダメじゃないよ。ありがとう ねずみくん。」

そしてみんなも くちぐちにこういいます。「そうだよ。ねずみくんがさっき あんまり ひっしだったから。」「わたしたちも きになって ここにきたのよ。」「がんばったね。」「すごいよ ねずみくん。」

ねずみくんは あたまのなかが ぼっとしました。

さあ あおいそらのした、いよいよ まちにまった ごはんです。みんなおなかがペコペコ。「いただきまーす。」 みんなのこえにまじって ねずみくんの げんきなこえも ちゃんと きこえてきましたよ。

刊行

平成21年3月19日刊

発行者

目黒区

企画・制作

子育て支援部 子ども政策課

この絵本の作者は、目黒区在住の絵本作家 きむらゆういち氏です

きむらゆういち氏よりのメッセージ

この物語のねずみくんのように自信がなくて 失敗ばかりしていても、必ずいい所があるものだし、サルくんやきつねさんのように強そうに見えても必ず弱い所もあるものです。

そして、子どもはみんな絵本の主人公。大切なのは、たとえ小さくてもその声を周りがちゃんと聴いてあげることです。

ボクはそんな子どもたち一人ひとりを温かく見守ってあげたい、そんな気持ちでこのお話を書きました。

きむらゆういち氏のプロフィール

  • 絵本・童話作家。
  • 多摩美術大学卒業。
  • 造形教育の指導、テレビ幼児番組のアイディアブレーンなどを経て、絵本・童話作家になりました。
  • 『あらしのよるに』で各種絵本賞受賞。『あらしのよるに』は映画化され、日本アカデミー優秀賞を受賞しました。

「目黒区子ども条例」 子どもたちが元気にすごすことのできるまちをめざして

目黒区より

子ども(あなた)は、世界にたった一人の大切な人です。自分の気持ちを大切にしながら、いきいきと育ってほしいとまちの人たちみんなが願っています。

区では、おとなが力を合わせて、未来をつくる子どもたちを応援していくために、平成17年12月に「目黒区子ども条例」という区のきまりをつくりました。

その条例には、子どもがいきいきと育つまちの4つの約束を掲げています。

  • 子育てをささえるまち
  • 子どもが安心できるまち
  • 子どもが参加できるまち
  • 子ども一人ひとりのことを大切にするまち

力を合わせて、子どもたちをささえましょう。

  • 保護者 子どもを育てることに、一番大切な役割をもちます。
  • まちの人たち まちの行事や活動などをとおして、子どもとのふれあいを大切にします。
  • 目黒区、学校、児童館など 子どもがいきいきと勉強したり、遊んだりできるよう、応援します。

お問合せ

このページは
子ども家庭課が担当しています。

所在地 〒153-8573 目黒区上目黒二丁目19番15号

電話 03-5722-9862

ファックス 03-5722-9684

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