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目黒のみち 御成道(おなりみち)
「目黒のみち」は、「月刊めぐろ」1972年3月号から1984年2月号の掲載記事を再構成し編集したものです。
目黒のみち 御成道
江戸時代の目黒の地は、「江戸廻り六筋御鷹場」のひとつ、「目黒筋」の中心地で、将軍一行の鷹狩りや遊猟が盛んに行われた。この「目黒筋」で、最も利用されたのが、当時「駒場野」と呼ばれた地域で、現在の駒場二丁目から四丁目一帯。特に、8代将軍吉宗のころから活況を呈し、狩りを終えた将軍は、都立駒場高等学校辺りにあった御用屋敷で休息し、お供の労をねぎらうのが常であった。
駒場東大前商店街
さて、この御用屋敷と狩り場を結んでいた道が、駒場高校正門前から、まっすぐ井の頭線の踏み切り下へ下る道。将軍がいつも通るところから「御成道」と呼ばれてきたが、時代は移り、今日では、将軍ならぬ、駅へ急ぐ会社員や学生が足早に行き交う道である。
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