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茶屋坂と「目黒のさんま」
名所江戸百景より「目黒爺ヶ茶屋」
旧目黒公会堂の緞帳から 茶屋坂は江戸市中から目黒に入る旧道のひとつで、富士の眺めが大変よいところでした。坂の上に、一軒の茶屋があったことからこの名がついたといわれています。当時、目黒を中心に将軍の狩り場があり、徳川三代将軍家光は、鷹狩りに来るたびにこの茶屋を訪れたそうです。家光は、茶屋の主人彦四郎の素朴な人柄を気に入り、「じい、じい」と話しかけたため、この茶屋は「爺ヶ茶屋」と呼ばれるようになりました。
こうした史実を背景にできたのが、落語「目黒のさんま」です。目黒に鷹狩りに来た殿様が一軒の農家でひと休み。そこで生まれて初めて食べた焼サンマのおいしさにびっくり。この味が忘れられず、後日お城でサンマを所望しました。家来は気を利かせ、骨を取り除き、蒸して脂を抜いたサンマを差し出したところ、殿様はひと口食べて首をかしげ、「このサンマはどこから取り寄せたのじゃ。」家来が「日本橋の魚河岸でございます。」と答えると、殿様はすかさず「それでまずいのじゃ。やはり、サンマは目黒に限る。」お後がよろしいようで…。
この落語は、明治24年に噺家・禽語楼(きんごろう)小さんが演じたといわれています。
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