更新日:2015年4月6日

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大橋遺跡

遺跡の概要

概要一覧表
遺跡番号 47
所在地 目黒区大橋二丁目
立地 台地(淀橋台)、谷
主な時代 旧石器時代、縄文時代(草創期から晩期)、弥生時代(後期)、古墳時代、平安時代、中世、近世
主な遺構 縄文時代 竪穴住居跡、炉穴、集石
弥生時代 竪穴住居跡
平安時代 火葬墓
主な遺物 旧石器時代 ナイフ形石器、角錐状石器
縄文時代 縄文土器(中期加曽利E式など)、極小石鏃、有舌尖頭器、耳飾、石製垂飾具、土偶
弥生時代 弥生土器
中世 伊勢系羽釜

大橋遺跡の位置図
遺跡の位置図

大橋遺跡第2次調査地点出土の住居跡の写真
大橋遺跡第2次調査地点の住居跡

大橋遺跡第3次調査地点の火葬墓の写真
大橋遺跡第3次調査地点の火葬墓

遺跡の解説

大橋遺跡(おおはしいせき)は目黒川の左岸の台地上に立地する遺跡です。
約3万年前の地層(立川ローム層第9層)から旧石器時代(きゅうせっきじだい)の石器が発見されており、その頃からこの周辺で人類が活動していたことが分かりました。
縄文時代中期(約5千年前から4千年前まで)の集落跡が発見されています。これまでの調査で縄文時代中期を中心として竪穴住居跡(たてあなじゅうきょあと)が98軒発見されており、継続的に集落が営まれていたことが判明しました。
平安時代の火葬墓(かそうぼ)は、火葬骨を土師器(はじき)の甕(かめ)の中に納めて埋葬したもので、当時の葬送儀礼がわかる貴重な資料です。区内では他に東京大学駒場構内遺跡(とうきょうだいがくこまばこうないいせき)、氷川遺跡(ひかわいせき)、東光寺裏山遺跡(とうこうじうらやまいせき)で各1基発見されています。

参考文献・調査報告書

主な参考文献・調査報告書一覧表
編著者名 題名・掲載書誌名 発行者 発行年
大橋二丁目遺跡調査団 「大橋遺跡」 大橋二丁目遺跡調査会 1984年
目黒区大橋遺跡調査会 「目黒区大橋遺跡」 目黒区大橋遺跡調査会ほか 1998年
東京都埋蔵文化財センター 「大橋遺跡―第3次調査―」 東京都埋蔵文化財センター 2003年
東京都埋蔵文化財センター 「大橋遺跡―第4次調査―」 東京都埋蔵文化財センター 2007年

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