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更新日:2022年5月16日

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ハチについての相談・ハチの駆除

目黒区は、ハチを基本的に益虫と捉えています。ハチは害虫を餌とし、植物の受粉を促すことから、ハチがいないと生態系への影響が生じる可能性があると考えているからです。ハチにはヒトを刺すイメージがありますが、危険だと思われているスズメバチやアシナガバチでも、巣やハチ自身が脅かされたとき以外は、ハチから攻撃をしてくることはほとんどありません。
一方、区内の都市化が一段と進み、ハチの巣が家の軒先や外壁などに作られ、日常生活を過ごすうえでハチの巣を刺激せざるを得ない状況が増えてきています。特にスズメバチは他のハチと比べて攻撃性が高く、一つの巣にいるハチの数が多いため刺咬被害を受ける可能性があります。
このため、目黒区は私有地内の日常生活を過ごすうえで支障のある場所に作られたスズメバチ活動期の巣に限り、区が駆除いたします。
なお、ハチの巣を駆除するには殺虫剤を使用するため、人への配慮や環境への薬剤負荷の面からも生活に支障をきたさない巣は、そのままにしておくことをお勧めします。

ハチの巣の駆除

ハチに刺されないための注意

刺激を与えないかぎりハチが人を刺すことはほとんどありません。ただし、ハチは人目につきにくい場所に巣を作ることもありますので注意が必要です。特に庭木の手入れをする時は、事前に庭木をよく確認してください。

また、ハチは色やにおいに敏感です。特に黒色に対して激しい攻撃性を示すといわれています。化粧品、整髪料やジュースなどのにおいに対しても非常に敏感です。

やってはいけないこと!

次のことは危険なのでやってはいけません。

  • 必要以上に巣に接近する。
  • 巣をいたずら(棒でつつく・叩き落すなど)する。
  • 飛んでいるハチを手で追い払ったりする。

ハチに刺されてしまったら

  • 身を低くしてすぐにその場から離れます(ハチが興奮して集中攻撃されることもあるため)。
  • 刺されたところからすぐに指で毒を搾り出します。
  • 水でよく洗い、冷やします。
  • 抗ヒスタミン軟こうを塗ります。アンモニア水や尿をかけても、効果がありません。
  • ひどくはれたり、じん麻しん、めまい、吐き気、息苦しいなどの症状があったら、すぐに(おおむね30分以内に)病院へ行きましょう。特に過去にハチに刺されてる場合、ハチ毒でアレルギーのショック症状を起こす危険があります。

ハチの種類

アシナガバチ


アシナガバチの巣

アシナガバチには、セグロアシナガバチ、コアシナガバチ、フタモンアシナガバチ等の種類があります。目黒区ではセグロアシナガバチ、コアシナガバチが多くみられます。いずれも体は細長く、足が長いのが特徴です。スズメバチに比べ攻撃性は低く、体長は2センチメートル前後です。

4月下旬頃から冬眠から覚めた女王バチが一匹で巣作りを始めます。開放された空間(壁などにおおわれていない場所)である軒下、ベランダや木の枝などに巣を作ることが多いです。

巣の形はシャワーヘッドのような形で、下から見ると六角形の部屋の一つ一つが見えます。毎年、新たに巣を作り直すので、翌年以降同じ巣を使用するということはありません。ただし、同じ場所に新たな巣を作ることはあります。

人の生活に支障のある場所でなければ、殺虫剤を用いて駆除することは控えて、冬まで刺激せずに見守ることを勧めします。巣は翌年に除去します。

スズメバチ


スズメバチの巣

キイロスズメバチ、コガタスズメバチ、オオスズメバチ等の種類があります。目黒区にいるスズメバチはほとんどがコガタスズメバチです。なお、他にはまれにキイロスズメバチ、クロスズメバチ、ヒメスズメバチ、オオスズメバチが見られます。

コガタスズメバチは樹木や軒下に大きなボール状の巣を作ります。

4月下旬頃から冬眠から覚めた女王バチが一匹で巣作りを始めます。この頃の巣は球形に長い筒状の出入口がついた、徳利をひっくり返したような形をしています。通常、巣は丸い出入り口がひとつあり、茶色で鱗のような模様があるのが特徴です。いわゆる六角形のハチの巣は外から見えません。

コガタスズメバチはスズメバチの中では攻撃性が弱く、巣に近づかなければ大丈夫です。生垣などの中低木の茂みの中に作ることが多いのですが、軒下などに作ることもあります。

夏はスズメバチの活動が最も盛んになる時期で、巣も大きくなりますが、次の女王バチが生まれてくる秋に一番気性が荒くなります。この新しい女王バチは冬眠し越冬しますが、それ以外のハチは、11月下旬頃にはほとんど死滅してしまいます。
毎年、新たに巣を作り直すので、翌年以降同じ巣を使用するということはありません。ただし、同じ場所に新たな巣を作ることはあります。

ミツバチ

セイヨウミツバチ、ニホンミツバチの種類があります。

ミツバチは性格がおとなしく、直接触れたりしなければ人を刺すことはありません。巣は樹木の空洞や屋根裏、床下など閉鎖された場所に作ります。

春から初夏にかけて新しい女王バチが生まれると、古い女王バチがたくさんの働きバチを引き連れて新しい巣を作りますが、その途中に、大群で街路樹や庭木に集まることがあります。あまりの多さに驚かれる方も多いのですが、何もしなければ刺すことはありません。半日から数日でいなくなることが多いので、見つけても殺虫剤を用いて駆除することは控えて、そのままにしておいてください。

駆除しようとすると警戒フェロモンを出し、逆に危険な場合があります。

ハチの巣の駆除

ハチの巣を駆除するには殺虫剤を使用します。環境への薬剤負荷の面からも、ハチに刺される危険性のない巣については、生活に支障をきたさない限りそのままにしておくことをお勧めします。
生活するうえでハチの巣を刺激する危険性がある場所に巣ができてしまった場合は、以下の様な駆除方法があります。

アシナガバチの巣

以下の方法で市販の殺虫剤を使い、個人で駆除することができます。
(巣の駆除を専門業者に直接依頼される場合は、区で業者をご案内することが可能です。)

  • 駆除は日中活動していたすべてのハチが巣に戻り、ハチの活動も鈍る夜間(日没後から夜明け前)に行います。ただし、ハチは光に向って飛ぶ習性がありますので、照明器具などで巣を照らさないようにしてください。窓の近くであれば部屋から漏れる明かり程度で作業を行います。
  • 厚手の素材で、長そで、長ズボン、軍手、帽子をかぶる等、皮膚は露出しないほうが安全です。
  • 殺虫剤は、ゴキブリ用等の噴射力が強いものが適していますが、ハチ用の殺虫剤も市販されています。これは薬剤の噴射力がより強力で、2メートルから3メートル離れたところからでも噴射できるため、より安全に作業できます。
  • 風上よりゆっくりと巣に近づき、巣全体に噴射してください。ハチは殺虫剤に弱いため短時間でほとんどが死んでしまいます。
  • 翌日、生き残ったハチがいないことを確認したら、巣を落としてください。

スズメバチの巣

初期の巣であれば個人で駆除することも可能ですが、それ以外の巣の駆除には危険が伴います。
ハチの巣を刺激する危険性があるなど、日常生活に支障をきたす場所にスズメバチの巣がある場合は、区にご相談ください。駆除事業の要件を満たす場合は、区が委託した専門業者が巣の駆除を行います。

お問い合わせ

生活衛生課 環境衛生係

ファクス:03-5722-9508