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更新日:2023年7月4日

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ふぐの素人料理は大変危険です!

ふぐは猛毒のテトロドトキシンを持っているため、正しく調理をしないと食中毒を起こし、時には死にいたることがあります。

ふぐ中毒の症状

ふぐ中毒の症状を紹介します

神経症状。食後30分から6時間で発症し、主な症状は口唇や手の痺れ・嚥下困難・呼吸麻痺などです。そして、そこから回復できなければ命に係わります。

ふぐ毒の特徴

ふぐの毒には、2つの大きな特徴があります。

季節による毒力の著しい変化

ひとつは、季節によってその毒力に著しい変化があることです。

毒力が最も強くなるのは産卵期(例えば、トラフグは3月頃)です。ふぐの旬が11月から2月頃ですから、ちょうど毒力が上昇する時期に当たってしまいます。

毒力の個体差の著しさ

もうひとつは、毒力の個体差が非常に著しいことです。

同じ種類のふぐであっても、個体によって大きな差があり1,000倍以上の差を示すことがあります。そのため、時には人の致死量の数十倍、あるいは数百倍に達する毒量を持つ場合があります。

ですから、「前に何回か食べたが、平気だった」というような、経験則はまったく役に立ちません。

ふぐ毒(テトロドトキシン)の恐ろしさ

ふぐ毒による食中毒の原因物質は、テトロドトキシンという神経毒です。主にふぐの肝臓や卵巣などの内臓や皮などに含まれますが、その場所はふぐの種類によって異なり、中には筋肉にまでテトロドトキシンを持っているものもいます。

その毒力の強さは青酸カリの千倍以上ともいわれる猛毒で、無色・無味・無臭で官能的には判別することができません。また、一般的な料理程度の加熱では、ほとんど分解されず、マイナス20度で冷凍しても変化しません。身体の中に入っても、消化酵素で分解することができません。

ヘビの毒のようにあらかじめ免疫血清を作ることができず、たとえ中毒しない程度のふぐ毒を毎日食べたとしても、ふぐ毒に対する抵抗性や免疫性を得ることは出来ません。

ふぐの素人調理の問題点

いままで内臓を食べて大丈夫だったからといって、次もまた大丈夫という保証は全くありません。ふぐの種類を見極め、各部分を有毒部分と無毒部分に分けるのは素人には大変難しいことです。

また、俗に「かくしぎも」または「抱きぎも」と呼ばれる腎臓は取り除きにくく、完全に取り除いたと思っても有毒部分が残っていて、事故になった例が過去に多数報告されています。

さらに、ふぐの肝臓について、血抜きをしたり、塩で揉めば毒がなくなるという情報なども流布しているようですが、全くの誤りです。十分に注意してください。

ふぐ中毒の症状

神経症状。食後30分から6時間で発症し、主な症状は、口唇や手の痺れ、嚥下困難、呼吸麻痺などです。そして、そこから回復できなければ、命に係わります。

ふぐ中毒を防止するために

  • ふぐの素人料理は大変危険です。絶対にやめましょう。
  • 未処理のふぐを買ったり他人にあげないようにしましょう。
  • ふぐの加工製品を調理する場合は、処理業者等の表示があることを確認しましょう。
  • 万一、ふぐ中毒の症状があらわれたときは、すぐに医療機関を受診しましょう。

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