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更新日:2009年6月1日

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食品衛生 届出・相談事例集 事例2 チンゲンサイに付いていた『青い粒』の正体は?

チンゲンサイを丸ごと下茹でしたところ、鍋の底に「青い粒」がたまっていた。

チンゲンサイを下ごしらえしようと…

チンゲンサイの写真

鍋で丸ごと茹でたところ…

鍋で茹でている絵

鍋の底に

「青い粒」がたまっていました。

青い粒の絵

青い粒の正体は?

販売店を調査したところ、店頭から下げてあった別のチンゲンサイからも「青い粒状のもの」が見つかりました。

販売店から市場、さらに産地の農協とさかのぼり調査をしたところ、「青い粒状のもの」は産地で使用しているナメクジ駆除の農薬と判明しました。しかし、チンゲンサイのダンボール箱が既に廃棄されており、生産農家までは特定できませんでした。

生産農家で使用した農薬の粒が、地面で跳ねてチンゲンサイの葉の間に入り込み、気づかずに出荷されたのが原因と推定されました。産地の農協では、生産者の適正な農薬の使用について指導を徹底していくこととなりました。

この農協の説明によると、この「青い粒」に含まれているナメクジ駆除の農薬成分は、水分の影響で効果がなくなることから、流通にかかる時間を考えると害はないとのことでした。しかし、このチンゲンサイは食べないほうがよいでしょう。

注記

この届出のあった当時は、残留農薬は農作物と農薬ごとの個別の組み合わせで規制されていて、この事例のように基準が定められていない場合、保健所の対応は産地への指導を依頼することでした。

現在では、平成18年に始まった、全ての農薬と農産物の組み合わせについて規制(基準のないものは、一律基準値を適用する)する「残留農薬のポジティブリスト制度」により、この事例は違反食品の疑いとして対応する可能性が大きいと考えられます。

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生活衛生課

ファクス:03-5722-9508