トップページ > 健康・福祉 > くらしの衛生 > 住まい・建築物の衛生 > 住まいの衛生 ダニ対策(赤ちゃんをダニから守るために)

更新日:2023年8月23日

ページID:3249

ここから本文です。

住まいの衛生 ダニ対策(赤ちゃんをダニから守るために)

住まいとダニによるアレルギー

ダニが原因となるアレルギーには、鼻炎や結膜炎、アトピー性皮膚炎、気管支ぜんそくなどがあります。このうち気管支ぜんそくについては、その原因のほとんどがダニだといわれ、死がいやフンを呼吸とともに吸い込むことで発症します。いわゆるハウスダストも、その成分の多くはダニの死がいやフンです。

このようなダニによるアレルギー疾患の治療や予防には、医療的なことだけではなく、「住まいの環境」を含めた対策が必要です。

なかでもダニは、アレルギー疾患を起こす原因物質(アレルゲン)の中でも重要なものです。ダニはもともとどこにでもいるものですが、増えすぎないようにする環境づくりが大切です。また、目に見えるものではないため、特に意識して対策を行うことが必要です。

住まいの中でも、赤ちゃんが一日の大半を過ごす寝具は、ダニの影響を最も受けやすいところです。このため、予防効果の高い赤ちゃんの頃から、寝具をしっかり管理することが、赤ちゃんへのダニの影響を防ぐ最も効果的な方法といえます。

ダニ(チリダニ)が繁殖する条件

たくさんの種類のダニがいますが、私たちの家の中にいるダニのほとんどがチリダニ(ヒョウヒダニ)という種類です。このチリダニは人を刺したりはしませんが、生きているダニはもちろん、死骸やフンでもアレルギーの原因となるのです。体長は0.2ミリメートルから0.5ミリメートルと小さく、乳白色をしています。肉眼ではほとんど見ることは出来ません。

チリダニは、次の条件が整うと繁殖します。

温度

温度が摂氏20度から30度で、よく繁殖します。

湿度(湿気)

湿度が60パーセント以上で、よく繁殖します。60パーセント未満では、繁殖しにくくなります。

えさ

えさは、ゴミやカビ、特に人から落ちたフケやアカなどです。これらは、人の活動場所に多くなります。

場所

生息場所は、乾燥しにくく、暗く、もぐりこめる場所で、繊維製品や畳などです。

寝具のダニ対策のポイント

ダニが繁殖する条件のうち、ダニは特に湿気を必要とします。このため、ダニの繁殖を抑えるためには、寝具を乾燥させることがもっとも効果的な方法です。

また、ダニを減らす方法として寝具に掃除機をかけることが有効です。洗えるものは洗いましょう。

寝具類の手入れの目安

布団(特に敷布団)、毛布

掃除機がけをする。1週間に1回程度、表裏の両面に掃除機がけ(片面40秒程度)をします。掃除機は、仕事率200ワット以上のもの、布団用ノズルを使うと便利です。

シーツ、布団カバー

1週間に1回程度、洗濯をしましょう。

タオルケット、ベッドパッド

1ヶ月に1回程度、洗濯をしましょう。

寝具の湿気を除く方法

日光干し

天気のいい日は、できるだけ布団に日光を当てましょう。干した時は、たたかず、軽くほこりをはらう程度で取り込みます。(「注意!布団たたき」を参照してください)

布団乾燥機

布団が干せない状況や天気が悪い日が続いたときに利用するとよいでしょう。乾燥中は、湿気が部屋にこもらないように、換気しながら行います。

換気

近ごろの住宅は、気密性が高いため、意識して換気を行わないと、お風呂や部屋干しした洗濯物などから発生した湿気が、押入れや寝室にある寝具に影響を及ぼすおそれがあります。特に押入れは、なるべくふすまを開けておいたり、スノコを敷いたりして空気の流通に気をつけましょう。

注意!布団たたき

布団をたたくと、ほこりが舞い上がるのがよく見えますが、ダニアレルゲンを取り除く効果はあまり期待できません。むしろ布団内部のダニアレルゲンが表面に出てきて、布団表面のダニアレルゲンを増やすことになります。このため、布団をたたいた後は、必ず掃除機をかけましょう。

赤ちゃんのための住まいの衛生(PDF:552KB)

お問い合わせ

生活衛生課 環境衛生係

ファクス:03-5722-9508