更新日:2015年10月16日

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区内の活気ある事業所をご紹介します 第3回「株式会社オッジ」

お話しは、松濤 義恵代表取締役会長に伺いました

所在地

目黒区下目黒二丁目3番23号

代表取締役社長

松濤 聡

電話番号

03-5434-1110

ホームページ

オッジ(OGGI)


株式会社オッジの松濤代表取締役会長

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「1日しかない今日」にふさわしい上質な洋菓子を

JR目黒駅から行人坂を下って目黒川を渡ると、紫色のテントが印象的な洋菓子店に出会うことができます。店舗の名前は「OGGI(オッジ)」。平成7年(1995年)に下目黒に本店を移転して以来、ずっとこの地で洋菓子ファンに愛され続けている名店です。店名の「OGGI」は、イタリア語で「今日」を意味する言葉。「1日しかない今日という日に相応しい、最高のお菓子を」との願いを込めて、松濤義恵会長の夫で創業者の故・松濤真美(なおみ)さんが命名したのだそうです。ご夫妻の出会いは、某大手洋菓子メーカー。同社で人気商品の企画開発を手掛けていた真美さんとパッケージ等のデザイナーとして活躍していた義恵さんが意気投合、昭和53年(1978年)に独立し、2人で銀座に小さな喫茶店を開いたのが始まりでした。
「主人は農大の醸造科を出て洋菓子の道に進んだ人。洋菓子だけでなく食文化全体に造詣が深く、常に新しい味の探求を続けていました。すごく味覚が鋭い人で、『既存の味も組合せ次第によっては3つの驚きを生むことができる』というのが口癖。数年前に75歳で亡くなる直前まで、レシピ開発に熱心に取り組んでいました」と義恵会長。もちろん、OGGIの看板商品「ショコラ・デ・ショコラ」も真美さんが作り上げたオリジナル商品です。
「チョコレートの中のチョコレート」という名を冠する「ショコラ・デ・ショコラ」の誕生には、面白いエピソードがあります。好奇心旺盛で食べ歩きも大好きだった松濤さんご夫妻は、若いころから新しい味を求めて年に1度はフランスやイタリア、スイスなどヨーロッパを旅していたのだそうです。そしてある時、日本に帰国する飛行機の中で、夫妻は運命の出会いを果たします。「たまたま隣の席に座った日本人女性が、パリに長年住んでいる方で、私たちに『パリで人気なのよ』と言ってチョコレートをふるまってくださったのです。その美味しかったこと!当時日本で食べられていたチョコレートとは比べ物にならない美味しさでした。感激した主人はそこで一念発起。世界中から手に入る限りの上質な材料を取り揃え、何度も試行錯誤を重ねて作り出したのが、ショコラ・デ・ショコラです。ただ甘いだけのチョコレートではなく、濃厚でスパイシーな大人の味に仕上がりました」。


OGGI目黒本店

ポリシーは「美味しいものしか作らないこと」


ショコラ デ ショコラ

ショコラ・デ・ショコラはテレビや雑誌で「まるでフォアグラのようなチョコレート」と絶賛されて大評判を呼び、ピーク時には年間10万本超を売り上げる大ヒット商品になりました。以来、オレンジピールや生チョコケーキなど次々とヒット商品が誕生し、OGGIは一気に人気店へと成長を遂げ、現在に至っています。「最近では海外から有名洋菓子店やチョコレート店が次々と日本に入ってきていますし、国内の洋菓子メーカーのレベルも向上してきているので、競争相手は年々増えています。それでもOGGIが今日までやってこられたのは原材料に妥協をせず『おいしいものしか作らない』というポリシーを貫いているから。それと海外のものをそのままコピーするのではなく、少し日本人好みにアレンジしていることも大きいと思います。変化の大きい時代ですが、変えるべきところは柔軟に変え、変えるべきでないところはきっちり守り続けることで、時代に流されないビジネスを心がけていきたいですね」と義恵会長。


店内で販売しているパン類

 

「美味しかった」の言葉が何よりも嬉しい


OGGI目黒本店内の様子

現在、都内に14店舗を展開するOGGI。その多くはデパートや駅ビル内の店舗ですが、下目黒の「目黒本店」は路面店で、地域密着型のスタイルが特徴的な店舗です。取材時にも「どれがおすすめかな?」とスタッフに相談しながら贈り物を選ぶ人や、「こんにちは」とスタッフと挨拶をかわしながらパンを買っていく人など、常連客が多いのが印象的でした。「OGGIがここまで成長できたのは、お客様お一人おひとりがOGGIの味を愛してくださったからにほかなりません。ですから私たちはお客様とのコミュニケーションをとても大切にしております。」と義恵会長。他社に先駆けていち早く通信販売を開始したのも、「以前いただいたお菓子がとても美味しかった。また食べたいので送ってくれないだろうか?」というお客様からのリクエストに応えたのが始まりだとか。義恵会長は「私たちにとっては、お客様から『美味しかった』と言っていただくのが何よりのご褒美であり、最大の喜びです。これからも一人でも多くのお客様に『美味しかった』と言っていただけるように、努力を続けたいと思います。目黒本店ではお買い上げいただいたパンやお菓子を楽しめるイート・インコーナーもご用意しています。ご近所の方はもちろん、目黒散策の途中の皆さんにもぜひお立ち寄りください。そしてOGGIならではの味、一度しかない今日という大切な日に相応しい上質な味を、お気軽に楽しんでいただきたいですね」と話しています。

お問い合わせ

産業経済・消費生活課 中小企業振興係

ファクス: 03-3711-1132

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