更新日:2016年12月16日

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区内の元気なお店、活気ある事業所をご紹介します 第8回「ヤマキ電気株式会社」

会社情報

所在地

目黒区下目黒三丁目7番22号

代表取締役社長

八巻 一公氏

電話番号

03-3492-4141

設立

1937年(昭和12年)

資本金

5,000万

社員

約320名(グループ含む)


八巻社長

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業界シェアNo.1のプロオーディオ機器メーカー

下目黒に本社を構えるヤマキ電気株式会社は、今年で創業79年の老舗機械メーカーです。同社の主力製品は放送局やレコーディング・スタジオ等で使用されるプロオーディオ機器。特に音や電気信号の強弱などを表示するメータやモニタの分野では、業界No.1のシェアを誇っています。
また、オーディオ機器で培った技術を活かして計測・情報伝達・制御の分野にも進出、各種メータや分流器、信号変換器等の製造を通じて、防災や水道、鉄道といった社会インフラ事業の発展に貢献してきました。
1990年ごろには、当時一気に普及が進んでいた携帯電話の受託製造事業に参入。携帯市場の成長に乗じて同事業を拡大、現在では製造の他に携帯電話ショップの運営も手掛けています。
「弊社の経営方針はお客様第一主義。お客様のニーズに確実かつ迅速にお応えすることを通じて信頼をいただき、その信頼のおかげで、戦後の混乱期、高度成長期、バブル期…と、時代の荒波を超えて事業を継続することができました」と八巻一公(かずひと)社長。


ヤマキ電気株式会社の外観

原点である「メータ」へのこだわりと新規事業への挑戦


プロオーディオ機器

しかし八巻社長が4代目社長に就任した2014年ごろ、同社は大きな転換期を迎えていました。
「携帯事業に参入し成長をけん引していた2代目社長の父は、私が大学1年生の時に急死。その後、私は大手メーカーに就職し携帯電話部門で働き、父の後を継いだ3代目社長がヤマキ電気の経営を引き継ぎ、順調に業績を伸ばしていました。しかし私が4代目として経営を引き継いだ2014年ごろには、国内の携帯電話市場の成長が鈍化、海外メーカーとのコスト競争もあって携帯電話製造部門の海外移転をするメーカーが相次いだことなどから、弊社では携帯電話関連の受注が激減。事業の見直しを余儀なくされたのです」。
この苦しい時期に社長に就任した八巻社長の決断は、原点回帰と新規事業への挑戦でした。
「弊社の原点は、何といっても80年間にわたって取り組んできた音響機器のメータやモニタの製造です。これまで以上にこの分野に注力し技術を高めることによって、競争力の強化に取り組んでいます。特に2020年の東京オリンピックを前に放送業界では新たなシステムや機器の導入が見込まれていますので、このタイミングを逃さず、業界のプロフェッショナルの皆様に『やはりヤマキなら間違いない』と喜んでいただけるような製品作りに邁進いたします」と八巻社長。「同時に、新たな分野へも果敢に挑戦しています。2015年には、初めて某鉄道会社へ電光掲示板を納入させていただきました。今後も、社の持てる技術をフルに生かして、新たな挑戦を続けて参ります」。

国内製造のメリットを前面に


LED表示器

もう1つ、八巻社長が力を入れているのがEMS(Electric Manufacturing Service)、いわゆる受託製造事業です。
「海外に製造拠点を移すメーカー様が増え、国内の製造業は厳しい状況にあると言われていますが、考えようによっては、そこにも商機はあると思っています。例えば、納期が短い案件や少量生産の案件は、コスト的にも効率的にも国内製造の方が適しています。また、単なる受託製造だけでなく、設計開発や部材調達をスムーズにお手伝いできることも、国内に製造拠点や優秀な技術者を擁する弊社の大きな強みです。以上のような国内製造のメリットを前面に出して、お客様のニーズにきめ細かく対応できる企業であり続けたいと思っています」と八巻社長。「目黒という交通の便がよく知名度の高い土地に本社を構えているメリットも大いに生かしていきたいですね」と意気込みを語ります。
来年2017年には、創業80周年を迎えるヤマキ電気。「この目黒の地で、創業80周年を迎えられることを心から嬉しく思っています。次の10年、20年もこの地に根を張り、地域の皆様にも喜んでもらえる・誇りに思っていただける企業となれるよう、社員一同、努力して参ります」。

お問い合わせ

産業経済・消費生活課 中小企業振興係

ファクス: 03-3711-1132

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