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サクラにくる害虫(クビアカツヤカミキリ)
特定外来生物であるクビアカツヤカミキリは、サクラやモモ、ウメ、スモモなどのバラ科樹木に寄生し、幼虫が樹の内部を食べて枯らしてしまう外来のカミキリムシです。
全国で特定外来生物クビアカツヤカミキリの被害が拡大しており、都内でも被害が発生しています。
(注記)
目黒区では、まだ発見されていません。
特徴
種名 | クビアカツヤカミキリ |
---|---|
原産地 | 中国、朝鮮半島、ベトナムなど |
体長 | 25mmから40mm程度 |
特徴 |
全体は青みを帯びた黒色で、つやつやとした光沢がある。 前胸部(クビのように見える部分)の背中側が赤い。 オスの触角の長さは体長の2倍程度で長い。メスの触角は体長と同程度・強い匂いを放つ。 |
生態 |
成虫は概ね6月から8月頃に出現。幼虫の活動期間は4月から10月頃。 メスの生涯産卵数は平均300個前後、最大1,056個という報告がある。 |
被害樹木 | サクラ、ウメ、モモ、ハナモモ等の主にバラ科の樹木 |
主な被害 |
幼虫は樹木内部に侵入し、樹木を食害する 樹木の被害が大きい場合は、枯死し、倒木の恐れが発生してしまう。 |
クビアカツヤカミキリの標本(画像提供:東京都環境局)
被害の見つけ方
幼虫の活動期間の4月から10月頃が、クビアカツヤカミキリの確認しやすい時期となります。
この期間の幼虫は、「フラス」と呼ばれる食べた木屑と糞が混ざったものを、幹や枝に開けた孔(排糞孔)から盛んに排出します。
樹皮の表面や枝の分かれ目、根元などでこのフラスを見つけることが、本種の侵入を発見する重要な手掛かりになります。
本種のフラスは、薄い切片状の木屑を多く含み、棒状やかりんとう状につながることが多いのが特徴です。
冬季(11月頃から3月頃)は幼虫の活動が休止するため、この期間にはフラスは見られません。
樹皮にみられるフラス(画像提供:東京都環境局)
根元にみられるフラス(画像提供:東京都環境局)
クビアカツヤカミキリと疑われる状況を発見した場合
もしクビアカツヤカミキリやフラスのような形跡を見つけたら、成虫・幼虫は逃がさずにその場で捕殺(踏みつぶす等)し、目黒区都市整備部みどり土木政策課施設計画係(電話:03-5722-9745)か、みどりの係(電話:03-5722-9355)、または東京都環境局自然環境部計画課(電話:03-5388-3506)までご連絡ください。
注記特定外来生物である本種を捕まえて、生きたまま持ち帰ることは、法律で禁止されているため、できません。飼育することや販売することなども違法です。これらの規則に対する違反には罰則が設けられています。
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お問い合わせ
みどり土木政策課 施設計画係
電話:03-5722-9745
ファクス:03-3792-2112