更新日:2019年7月26日
7月20日(土曜日)午後4時30分から、目黒区立中根小学校(所在地:目黒区緑が丘一丁目1番1号)において、令和元年度目黒区夜間避難所訓練が行われました。
区内の区立小中学校などは、家屋の倒壊や火災の延焼のため自宅等に滞在することが困難な場合に利用する地域避難所となっています。今回の訓練は、近隣住民の方々を中心に発災後の避難所開設や避難所生活で必要な資機材の取扱いを体験し、これを機会に災害対策への意識を高めてもらうことを目的として実施されました。
中根小学校には目黒区・学校職員・目黒消防署・目黒消防団・碑文谷警察署・東京電力・東京ガス・NTT東日本などの各機関から131人、地元の町会、区民など約230人、計360人以上が集まりました。
町会ごとに行われた集団避難の様子
今回の訓練想定は、「本日午後4時30分、東京湾北部を震源とする首都直下地震が発生し、地震の規模はマグニチュード7.3、目黒区の震度は6強を観測した。地震と同時に目黒区の一部地域では通信及び、電気・ガス・水道の供給が途絶した。区内で発生した火災は、消防署をはじめ消防団、防災区民組織等により消火活動を行っているが、延焼拡大のおそれがあることから、目黒区長は午後5時に西部地区住民に対して避難勧告を行い、区立中根小学校に避難所が開設された。」という設定で行われました。
施設の安全確認が終了するまでグランドで待機
区職員による施設の危険度判定の説明
訓練にあたり青木英二目黒区長は、「災害というものは、忘れる間もなくやってまいります。先月は、新潟・山形で震度6弱、先月下旬から今月上旬にかけて、梅雨前線の活発な活動により、九州南部を中心に、土砂災害など大規模な被害が発生してしまいました。一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。本区では、小中学校の体育館の照明のLED化を順次整備しているところですが、中根小学校は5年前に整備済であり、今回の訓練では、発電機から直接電気を送り込んで照明をともす訓練も実施いたします。併せて、体育館へのエアコンの整備も順次行っているところですが、この中根小学校は先日、エアコン整備を終えたところでございますので、これにより、避難所で生活されるかたの負担が少しでも軽くなるのではと期待しております。今日の実践的な訓練で避難所での行動を体験していただき、災害への備えを行っていただければと思います。」と挨拶をしました。
避難所となる体育館に集合
青木英二目黒区長の挨拶
訓練項目は、避難所開設(施設点検)・学校教職員・区参集指定職員の発災時対応訓練、資機材取扱訓練、起震車による地震体験等となっており、特に資機材取扱訓練においては、地域避難所では防災倉庫に備蓄してある災害時用の資機材を使用して生活することになるため、マンホール直結型トイレ組立て、D級ポンプ・移動式蛇口を用いた応急給水、投光機・発電機などの取扱いについて、参加者は汗を流しながら真剣に取り組んでいました。
D級ポンプ・移動式蛇口を用いた応急給水訓練
起震車で震度6弱の揺れを体験
発電機の取扱い訓練
シミュレータで災害用伝言ダイヤルを体験
発電機によるLED照明を体験
体育館に整備されたLED照明をともすために、発電機からの電源供給切り替え手順の説明が行われ、その後、実際にLED照明の明るさを体験しました。通常電源よりも照度は落ちますが、体育館全体に十分な照度が確保できました。
この記事の問い合わせ先
危機管理室防災課 電話番号 03-5723-8488
