更新日:2018年12月17日
碑文谷公園には、ボート遊びができる弁天池のほか、ウサギ、モルモット、ポニーなどの動物とふれあえる「こども動物広場」があり、地域の憩いの場として日頃から多くの方に親しまれています。
ポニー教室(個人向け)を取材しました
こども動物広場では、小学1年生から中学3年生までの児童を対象に、年4回、1コース3か月の「ポニー教室(個人向け)」を開催しています(平成30年度現在)。平成30年11月にその様子を取材しましたのでご紹介します。
この教室では、ポニーに関わりながら動物愛護の精神や仲間と協力しあう姿勢などを身につけることを目指しており、また、ポニーに親しむ一環として行う乗馬練習や乗馬前の準備運動を通じて、基礎体力を培うことも目標としています。
取材に伺った日は、学校帰りの小学生約20名が教室に参加しており、準備運動として大縄跳びを始めていました。子ども達は慣れた様子で、勢いよく回転する縄にテンポよく飛び込んでいました。こども動物広場を管理・運営する現指定管理者(公益財団法人ハーモニィセンター)のスタッフによると、縄跳びのほかにもドッジボールや鬼ごっこを行う日もあるそうで、参加者によってプログラムや準備運動にかける時間も変更しているそうです。
準備運動が終わると、
乗馬(軽乗)が終わると、再度、馬の手入れが念入りに行われました。感謝の気持ちを込めて、子ども達が丁寧にブラッシングやひづめの掃除などを行っていました。ひづめの掃除では、ポニーに足を上げてもらい、ひづめの裏についた泥までブラシで取り除きます。「馬に接する際はおしりの方にはいかない、馬の近くではしゃがまない」とスタッフに声をかけられながら、子ども達全員で手入れを行っていました。
恐る恐るポニーの足を持っていた子どももスタッフに手を取られながらひづめの掃除をしていました。「人間が怖がるとポニーもわかる。優しくしないと言うことを聞かなくなる時もあるし、自由にしすぎると舐められることもある。しゃべらないポニーがどう感じているか、想像する、推し量る、相手を思いやるという気持ちを大切にしてくれれば。また、低学年の時はその気持ちが分からなくても上級生になった時に理解してくれたり、理解できなかった時でも下の子に教える際に思い出してもらえれば。」とスタッフの方。乗馬で荒れた馬場を楽しそうに馬場ひきで平らに
教室に参加している児童の保護者にお伺いしました
この教室に来てお子さんが変わったところはありますか?
教室に来るのが嫌そうな日でも、とりあえず来るとスタッフの方が力を貸してくれて、やろう。と乗り越えさせてくれるので自信がついてきたように思います。ここにくると皆さん良くしてくださいます。
この教室に来てお子さんが変わったところはありますか?
色々なことを自分から進んでやってくれるようになりました。家だと親が口を出してしまいますが、ここだと自由にやらせてもらるので、自ら興味をもって動物の世話をしたり、料理をやってみたいと言うようにもなりました。また、乗馬は体幹も鍛えられ、重いものを持つこともあるので体力がついたように思います。乗馬の技は目標を持って上級生を見習ってやっているようです。スタッフの方は怒らず、一緒に楽しみながら、褒めて伸ばしてくれるので感謝しています。年齢、学校の違う子ども達も多いので、乗馬の待ち時間に学校でのことや自分の考えを友達と話しあえるのがいいと思います。馬に乗ったりお世話をしたりという以外にも、友人やスタッフの方との関わり合いの中でコミュニケーション能力が育まれていくことがここに来ているメリットだと思います。
施設の管理・運営スタッフのコメント
ポニー教室について
学校的なところもありますが、学校だけでは教えきれないところ、危ないところはしっかり注意して、子ども達自身で工夫したり協力したり考えたり出来る力を養ってもらうようにしています。子ども達には本当に様々な可能性があります。普段は同学年の子の後ろをついていくような大人しい子でも、チーム分けをしてリーダーをまかされると意外な一面を見せてくれたりします。この教室で、得意なことが一つでも見つかれば。得意なことが見つからなくても、友達に会える、ポニーに会える、スタッフに会いに来たと言ってもらえると嬉しいです。ここに来ると安心すると言ってもらえれば、辛いことがあっても遊びに来れるような居場所なればと思います。
こども動物広場について
子どもから大人の方までぜひこちらの広場で馬や小動物と触れ合いにお越しください。これからも色々な方と楽しんでいただける居場所としていきますので宜しくお願いします。
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この記事の問い合わせ先
碑文谷公園こども動物広場 電話番号 03-3714-1548
