更新日:2020年2月13日
旧前田家本邸・和館(玄関)
2月2日(日曜日)、目黒区立駒場公園内(所在地:目黒区駒場四丁目3番55号)にある「旧前田家本邸」は、平成25年に国の重要文化財(建造物)に指定されました。
今回の防災訓練は、貴重な文化財をみんなで守ることを目的として実施され、和館の指定管理者(目黒区シルバー人材センター)、旧前田侯爵邸ガイドボランティアの会及び駒場町会、駒場住区住民会議の総勢37名の参加を得て実施されました。
目黒区では、東京都指定有形文化財(平成20年3月26日告示)に指定された際に、文化財保存に必要な事項などをまとめ、適切な保存及び管理を計画的に行っていくための「旧前田侯爵家駒場本邸和館及び庭園等保存管理計画」を策定しました。この保存管理計画に基づき、和館の耐震補強工事や防犯・防災設備の刷新などに取組んできました。
敷地内に新設された消火栓ボックス
訓練開始
10時30分、火災報知器が発報。指定管理者が火災報知器で発報場所を特定し、現場の状況確認を行います。
1階の台所において出火を確認。直ちに119番通報を行うとともに、消火器を携えて発報場所に駆けつけます。
消火器を携えて出火場所に駆けつける様子
避難誘導訓練
指定管理者は、落ち着きながら、かつ、速やかに来館者の避難誘導を行います。
避難誘導の様子
初期消火訓練
避難誘導が完了した後、目黒消防署署員の指導のもと、屋外で水消火器を使用した初期消火訓練を行いました。
初期消火訓練の様子
消火栓操作訓練
初期消火訓練に続いて、新設された消火栓を使用した操作訓練が行われました。
道路公園課職員による消火栓ボックスの使用方法の説明を受けた後、訓練参加者は実際に消火栓による放水を行い、筒先にかかる水圧を体験しました。
消火栓による放水訓練の様子
筒先にはかなりの水圧がかかっています
訓練終了
今回の防災訓練について、目黒消防署中目黒出張所長による講評があり、続いて道路公園課長から「昨年は世界的な文化遺産が焼失するという事故が2件もありました。本日は、1月26日の文化財防火デーにちなんで防災訓練を実施しました。区では、保存管理計画に基づき、貯水槽、送水ポンプ及び消火栓ボックスなど消防設備を整備しましたが、何よりも火を出さないことが最も重要です。万一、出火しても小さな火のうちに消火する努力が必要です。和館の指定管理者はもちろんですが、旧前田侯爵邸ガイドボランティアの会の皆さん及び駒場町会、駒場住区住民会議の皆さんの協力が欠かせません。貴重な文化財を守るためにも、引き続きご協力をお願いいたします。」とあいさつがあり、本日の防災訓練が終了となりました。
最後に、「みんなで守ろう文化財」の横断幕とともに、参加者全員で記念撮影が行われました。
参加者全員での記念撮影
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この記事の問い合わせ先
都市整備部 道路公園課 維持管理係
電話番号 03-5722‐9775
