「おもてなし」の気持ちで目黒の魅力を伝えたい vol.44 めぐろ観光ボランティアガイド 井上裕美子さん(76歳)   プロフィール 千葉県生まれ。1歳で目黒区へ転居。平成22年から、めぐろ観光ボランティアガイドとして活動。ガイド活動の合間に、勉強会や後輩の育成などに奮闘する。オペラや歌舞伎鑑賞のほか、着物のリフォームなど多彩な趣味を持つ。 めぐろ観光ボランティアガイドの草分け 「もっと目黒を好きになってほしいです」と話す井上さんは、めぐろ観光ボランティアガイド歴16年目。「立ち寄った地区サービス事務所で、ガイド募集のチラシを見たのがきっかけでした」と話す井上さん。物心つく前から60年以上暮らし愛着のある目黒区で、何かやってみたいと思ったことが大きな要因だといいます。  「当時、ボランティアガイドが立ち上がったばかりで、私以外にメンバーが2人しかおらず、採用が決まってすぐに、まち歩きツアーのガイドをお願いしたいと言われました」。経験も何もない中でのデビューは、洗足周辺の観光スポットを巡るまち歩き。「事務局長さんと事前に洗足駅辺りを歩いてコースを決めたのですが、不安になり、もう一度一人で歩きながら復習したのを覚えています」  当時はボランティアガイドのための研修がなく、独学で学んでいて苦労したという井上さん。現在は、井上さん主導の下、研修内容を決め、新しくボランティアガイドになるかたもしっかり学べる環境が整っているそうです。 「おもてなし」の気持ちで目黒の魅力を伝えたい シティガイドクラブや、旧前田家本邸ガイドボランテ ィアの会の会員になり、研修を受けたり、ツアーに参加して先輩ガイドのやり方を自ら学んだりしながら、ますます情熱を傾けていきました。「自分が面白いと感じた目黒区の歴史を調べて、ツアーでお話ししています。参加された方々が『こんな歴史が目黒にあるのか』と驚かれた反応を見ると、やりがいを感じ、長く続けられているのだと思います。なので、ボランティアガイドの皆さんには、観光ガイドのように流ちょうに話ができることが一番大切なのではなく、おもてなしの気持ちで目黒区の魅力を伝え、個性を持ってやることが大切だとお伝えしています」 驚きと発見が日々の活力につながる  井上さんの十八番は、かつて蟠龍寺の境内にあった大仏が、廃仏き釈(明治時代に起きた仏教排斥運動)により、フランスに渡ることになった話です。「フランスに行く機会があり、その大仏様を直接見ることができました。ガイドの中で、昔の写真とフランスで撮影した写真をお見せすると、皆さんとても喜んでくださいます」  最後に目黒区の魅力を伺うと「目黒区は目黒不動尊、圓融寺、旧前田家本邸あたりが有名どころですが、春なら林試の森公園の河津桜、秋なら東京大学駒場地区キャンパスのイチョウ並木と、四季折々で見どころがたくさんあります。そんな目黒を一緒にアピールしてくれる仲間が増えたらうれしいです。また、目黒区をもっと知りたいかたは、まち歩きツアーにも参加いただけたらと思います」と、笑顔で語ってくれました。 めぐろ観光ボランティアガイドを募集しています  めぐろ観光まちづくり協会では、目黒区のまちの魅力を発信するボランティアを募集しています。詳細は同協会(?5722−6850)へお問い合わせください。 駒場を巡るまち歩き 日時;5月22日(木)10:00〜12:30 定員;30人(抽選) 費用;保険料など700円(めぐろ観光まちづくり協会会員は300円) 申し込み方法;ハガキ・FAX・Eメールに、駒場を巡るまち歩きと明記の上、住所、氏名(ふりがな)、電話、年齢を書いて、4月30日(必着)までに、めぐろ観光まちづくり協会(〒153−0051上目黒2−1−3 中目黒GT内、FAX5722−6891、meguro@meguro-kanko.com)へ 問い合わせ;めぐろ観光まちづくり協会(電話;5722−6850、FAX5722−6891) 新作落語コンテストの作品を募集します お題 「もしも目黒の○○が○○だったら」 キーワード「目黒」「さんま」「気仙沼」「ホヤぼーや」「ダンス(踊り)」 各賞  最優秀賞(1人)=賞金5万円、審査員特別賞(1人)=賞金1万円応募資格 アマチュアのかた(年齢不問) 審査方法 @ 予選はYouTubeにアップロードされた応募作品 の上演動画で審査し、決勝進出者5人程度を選出 A 8月31日にめぐろパーシモンホールで開催する決勝大会で、各賞を決定 審査員  九代目春風亭柳枝氏(右写真)、三遊亭れん生氏(左写真)、目黒区民 まつり実行委員長など 申し込み方法;区webに必要事項(YouTubeにアップロードした作品の限定公開URLが必要)を記入し、7月16日までに申し込み