災害と人権 〜スフィア基準の理念を学ぶ スフィア基準とは スフィア基準(人道憲章と人道対応に関する最低基準)とは、紛争地の人道支援から誕生した、政府も重視する国際基準です。災害対策には、人権尊重の視点が欠かせません。スフィア基準では、給水、衛生、避難所の居住空間の確保といった生命を守る権利を反映した、最低限の条件が指標化され、自然災害の避難者支援にも活用されています。 基準が満たせない時 災害時にはさまざまな状況から、スフィア基準を満たせない場合も少 なくありません。例えば、避難所でのトイレ設備の基準は、20人に1基(災害発生当初は50人に1基)とされていますが、過去の災害では、 設トイレなどの不足やインフラの途絶により、劣悪なトイレ環境が課題となりました。   スフィア基準の重要な点は、数値目標の達成ではなく、理念に基づいた生活と被災者支援の活動の中で、目指すべき状態を達成するために努力する姿勢を求めていることです。 災害に備えて備蓄品を改めて見直し、飲料水・食糧と共に簡易トイレなどの必要なものを備蓄することは、スフィア基準に沿った支援行動につながります。 地域の防災力を高める スフィア基準の理念の本質は、被災者の尊厳を守り、安全で健康的な環境を整え、復興への第一歩を支えることです。   行政だけでなく、一人一人がこの理念を正しく理解し、備え、行動に移していくことが、地域の防災力を高める鍵です。 区では、新たにトイレトラックを導入し、自治体同士派遣し合う災害派遣トイレネットワークプロジェクトに賛同し、参加します。また、避難所の環境改善として、簡易トイレやプライバシーを確保する屋内テントの整備を計画的に進め、安心して過ごせる環境を整備します。 皆さんもスフィア基準の理念を意識しながら防災訓練に参加するなど、いざという時すぐ行動できる力をつけ、共に支え合える地域社会を築いていきませんか。 問い合わせ 人権政策課人権・同和政策係(電話番号: 5722-9214、FAX: 5722-9469) 講座・催し シニア健康応援隊メンバー養成講座 地域で交流を図り、楽しく社会参加することが、介護予防やフレイル(虚弱)・認知症予防に効果があるといわれています。 シニア健康応援隊は、めぐろ手ぬぐい体操を広げる介護予防リーダー(ボランティア)を養成する講座です。友達同士や町会・自治会など、グループでの参加もできます。 日時:9月4日〜10月23日(9月18日を除く)の毎週木曜日14:00〜16:00(全7回) ※10月23日(木)のみ、13:00〜15:00。10:00〜11:30に別途研修あり 会場:大会議室(総合庁舎本館2階)など 内容:介護予防に関する知識、めぐろ手ぬぐい体操、脳トレ、活動中のグループの 見学、グループ活動の立ち上げ・運営方法 対象:講座終了後、週1回の地域での介護予防活動に取り組む意欲があり、医師 から運動制限されていない区内在住者 定員:20人(先着) 申し込み方法:8月4日から、電話 問い合わせ・申込先 介護保険課介護予防係(電話番号: 5722-9608、FAX: 5722-9716) 講座・催し 環境推進員養成講座の受講生募集 環境推進員養成講座は、地域で環境活動を積極的に行うことができる環境推進員を目指す講座です。講座修了後、めぐろエコサポーター制度に登録し、1年間の環境保全活動の実践により、環境推進員として登録されます。 食を通じて、循環型社会について学びながら考えを深めていきます。仲間と共に環境活動を始めるきっかけを見つけませんか。 テーマ 「食」がになう循環型社会 昨日・今日・明日 日程(全6回) @9月6日(土)10:00〜13:00 オリエンテーション A9月27日(土)10:00〜13:00 施設見学「江戸時代の循環型社会を知る」 B10月25日(土)10:00〜13:00 講義と調理実習「食品ロスを考える」 C11月29日(土)10:00〜13:00 講義とグループワーク「未来を創るエコ活動を学ぶ」 D12月6日(土)10:00〜13:00 グループ討議「さあ!仲間と始めよう」 E12月13日(土)10:00〜13:00 グループ発表と意見交換、修了証授与、講座修了後の案内 ※Dを含む4回以上の受講修了後、めぐろエコサポーター制度に登録可能 会場 目黒区エコプラザ、深川江戸資料館(江東区白河1-3-28)など 講師 江戸・東京郷土史研究者 久染健夫氏など 対象 区内在住・在勤・在学者 定員 20人(抽選) 申し込み方法 8月20日までに、区Web/ハガキ/FAX(環境推進員養成講座と明記の上、郵便番号・住所、氏名(ふりがな)、電話・FAX、年代、あればEメールアドレス、在勤・在学者は所在地・名称)/窓口 問い合わせ・申込先 目黒区エコプラザ(〒153-0063 目黒1-25-26 田道ふれあい館内、電話番号: 5721-2300、FAX: 5721-2316)