更新日:2018年4月1日

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メディア・リテラシー

メディア・リテラシーとは

  • メディアの情報を主体的に読み解く能力
  • メディアにアクセスし、活用する能力
  • メディアを通じコミュニケーションする能力

この3つを構成要素とする複合的な能力のことです。

男女平等・共同参画の分野では、固定的な性別役割分担意識に基づいた映像・表現等や性を商品化した情報を適切に読み解くとともに、正しい表現や情報発信を行うことができる能力をいいます。

メディアとは

メディアとは、人と人との間にあって人と人とを結びつけ、情報を伝達する「媒体」のことです。私たち現代人はさまざまなメディアに日常的に囲まれ、そこから発信された情報を読んだり、見たり、聞いたり、あるいはこちらから情報発信をするなど、コミュニケーションをしながら生活しています。
メディアの中でも不特定多数の受け手に向けて情報を伝達するものを「マス・メディア」と呼びます。

マス・メディアの種類

  • テレビ、新聞、ラジオ、インターネット(パソコン、スマートフォン等)、雑誌、本など

こういったマス・メディア(以下、マス・メディアを「メディア」といいます。)は、仕事や学業のほか、家庭や地域生活においても不可欠なものであり、知識の取得や娯楽のためになくてはならない存在となっています。

一方で、メディアが報じる情報には、虚実が入り混じっている現実があります。また、巧みな演出によって、私たちの意識や行動が誘導されている側面があります。メディアが取り上げていることを鵜呑みにしてしまう人も少なくありません。

したがって、現代では「メディアの使いこなし方」とその「情報のとらえ方」が大切になってきます。ただ漫然とメディアに接しているだけでは、膨大な情報に振り回されることになりかねず、私たちは「考えること」をしなくなってしまうでしょう。主体的なメディアの利用と情報の的確な取捨選択能力、内容に対する判断力が必要です。

リテラシーとは、「識字能力」(読み書きの能力)のことです。
「メディア・リテラシー」は、メディアからの情報を主体的に読み解き、批判し、表現する能力を意味する言葉で、誰もが身につける必要のある能力といえるでしょう。


影響力の大きいマス・メディア「テレビ」


近年影響力が大きくなっているマス・メディア「インターネット」

メディアがつくる男性像・女性像

生まれついての「男」「女」という生物的性別に対し、社会通念や慣習の中で社会的に作られた「男性像」「女性像」といった性のありようのことを「ジェンダー」(社会的性別)といっています。

メディアは、性のありよう(ジェンダー)に関して大きな影響力があります。そのため、メディアの中でどのようなジェンダーが描かれているのか、それによってどのような社会的意味が作られているのか、批判的な眼でとらえることが大切です。

メディアの中のジェンダー こんな表現、どう思いますか?

  • 妻が洗濯物を乾す洗剤のテレビCM
  • 夫が新聞を読みながら食事ができあがるのを待っているドラマのワンシーン
  • 経済ニュースを読む男性に対し、もっぱら生活ニュースを読む女性のアナウンサー
  • 母親が子どもの熱を測っている風邪薬の雑誌広告
  • ラジオのDJの「ご主人」という呼びかけ
  • 女性はエプロン姿の花屋さんで男性は白衣を着て聴診器を下げたお医者さんの広報イラスト

これらは、本来のメッセージとは別に、「洗濯は女性の役割である」「男性は家事をする必要はない」「女性は『やわらかい』感じにふさわしいニュースを扱うべき」「子どもをケアするのが『母性』だ」「夫が一家の中心である」「男性の職業、女性の職業はこうあるべき」というジェンダーが刷り込まれています。

メディア・リテラシーを身につけ、メディアが発信する情報と上手に付き合っていきましょう!

目黒区の取組

職業に就く人を男女どちらかに決めつけるなどの固定的な性別役割分担意識にとらわれることなく、自らの資質や個性を開花させていくためには、教育や地域の場で男女平等・共同参画の理解を進めることが重要です。
区では、学校教育や講座などを通じ、メディア・リテラシーの育成に努めていきます。

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身につけよう!メディア・リテラシー

メディア・リテラシーに関するリーフレットです。メディアが発信する情報と上手に付き合うにはどうすればいいか、フェリス女学院大学教授の諸橋(もろはし)泰樹(たいき)先生にお話を伺いました。

お問い合わせ

男女平等・共同参画センター

ファクス:03-5721-8574