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人権ってなに?
人権ってなに?
「人権って大切だ」とか「人権を尊重しなければいけない」って言うけど『人権』ってどんなことなの?
「人権」というのは、誰もが生まれながらにして持っている、人間の尊厳に基づく固有の権利で、自分も、自分以外の人も、すべての人が「人間らしく、自分らしく生きる」ために必要なものなんだよ。だけど、残念なことに日本の法律の中には定義がないんだ。
なるほど。お互いの権利(人権)を大切にすることが、みんなの幸せを創り上げていくことになるんだね。
だけど、日本では、さまざまな人権問題があるんだよ。日常生活の中でも、なにげなく受け入れていることだって、角度を変えてみると見えてくることがあるんだよ。たとえば、「お茶を入れるのは女性の役割」という意識が昔からあるよね。これは、性別の違いによって受ける「差別」につながるんだよ。
それ以外にどんなことがあるの?
女性、子ども、高齢者、障害者、同和問題などがあるね。それぞれが違うように見えるかもしれないけど、偏見や思い込みが起因することが多いんだよ。日本では、法務省などが中心になって差別解消に向けた取組みをしているんだよ。国際連合でも、世界の平和を目指して、世界の国に、人権教育の推進を呼びかけているんだよ。
世界といえば、「世界人権宣言」はどうして生まれたの?
「世界人権宣言」は、人類が20世紀に2度の世界大戦を経験して、多くの尊い生命を奪い、悲劇と破壊をもたらしたことへの反省から、平和と人権の尊重を推進するために、国際連合で1948(昭和23)年12月10日に採択されたんだ。その第1条では、「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ尊厳と権利について平等である」とうたっているよ。
ところで「人権週間」って?
「人権週間」とは、世界人権宣言が採択された日を含めたその前1週間のことだよ。日本では、毎年12月4日から10日を人権週間として、全国各地でさまざまな啓発事業を実施しているんだよ。
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