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更新日:2013年12月13日

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人権啓発のとびら これでいいのですか? 「お茶はだれがいれるの?」

結婚して1年。職場が変わりました

夫婦の会話風景の画像

夫婦の会話

夫「新しい職場はどう」

妻「仕事にはなれたけど、女性が一人しかいなくて、お茶をいれるのは私っていう雰囲気なのよ」

夫「へぇー、今どきお茶くみが女性の仕事なの。ぼくのところでは自分で入れてるよ」

妻「だったら、家でもおねがいね」

夫「そ、そうだね」

わたしたちは考えます

「男は仕事、女は家庭」という考え方があります。最近では、頭の中では否定的に考える人が多くなっているようです。しかし、実際のところはどうでしょうか。

家庭において、女性は仕事の上に家事一切をしているということが当たり前になっていませんか。男性が家事を分担している場合でも、手伝ってやっているんだという意識はないでしょうか。また、働く場においても、補助的な仕事を女性に割り当てたり、この仕事は女性には無理だと決めつけたりしていませんか。

法律や制度面では男女平等が進んできた現在においても、まだ女性の役割、男性の役割は、心の中にある意識に深く根付いています。こうした固定的性別役割分業意識は、女性のみならず男性の生き方を狭め、本当に豊かな生活を実現する妨げになっています。

真の男女平等を実現するためには、私たちの行動や意識はもちろん、慣習までも変革していかなければなりません。そのためには、家庭や職場に限らず、社会のあらゆる分野において女性と男性が対等なパートナーとして参画し、ともに責任を果たしていく必要があります。

「女性はこうあるべきだ」「男性はこうあるべきだ」という性別による固定観念にとらわれず、自分らしく生きることができる社会を作っていくことが必要です。

一口メモ

固定的性別役割分業意識

性別のとらえかたには、生物学的な性別(SEX)と社会的、文化的、歴史的につくられた性差(ジェンダー)とがあります。毎日の暮らしの中での何気ない行動や態度、考え方にも、「男はこうあるべきもの」「女はこうあってほしい」などといった、一定の価値観が含まれています。

このようにして、周囲や社会から期待された性別の役割を固定的な性別役割分業観(意識)といいます。典型的なものとして、「男は仕事、女は家庭」といった家庭内の性役割があげられます。ほかにも、学校、職場、地域など、あらゆる分野に見ることができ、男女の不平等を生み出す原因となっています。

パネルのダウンロード

お茶はだれがいれるの?(PDF:648KB)

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人権政策課

ファクス:03-5722-9469