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更新日:2015年9月28日

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「イクメン」が家族・社会を変える (めぐろ区報 平成23年3月25日号に掲載した記事です)

平成23年3月

子どもが生まれ、慣れない子育てに悪戦苦闘しながらも、日々のわが子の成長過程を観察することは、親だけが味わえる幸せではないでしょうか。

「育児を妻だけに任せるのはもったいない」「父親としてもっと育児に積極的に関わりたい」、このような思いを胸に、子育てを楽しみ自分も成長する男性のこと、または将来そんな人生を送りたいと考えている男性が最近、「イクメン」と呼ばれています。

現在、約3割の男性が「育児休業を取得したい」と希望している一方で、実際の取得率は1・72%にとどまっています(21年度厚生労働省調査)。また、日本の男性が家事・育児をする時間は、他の主要国と比べると最低水準となっています。こうしたことが妻の就業維持や再就職に対して悪影響を及ぼし、さらには少子化の遠因にもなっていると言われています。

このような状況に対し、国は、男性が育児休業を取得しやすい環境作りに社会全体で積極的に取り組む「イクメンプロジェクト」を発足させました。

プロジェクトに合わせて、昨年6月30日から、改正育児・介護休業法が施行されました。「パパ・ママ育休プラス」制度をはじめとする新制度が導入され、男性が育児休業を取得しやすい環境作りへ、大きく一歩踏み出しました。

「イクメン」がもっと多くなれば、妻の生き方や、子どもたちの可能性、家族のあり方が大きく変わっていくはず。そんな将来の展望を掲げ、プロジェクトは動きだしています。最初は「イクメン」という言葉だけが先行している印象がありましたが、「育てる男が、家族を変える。社会が動く」というスローガンのもと、発足から半年が経過し、社会全体でも理解が深まってきました。企業側でも、「イクメン」の呼び名が浸透するのに併せて、男性の育児休業制度の認知度も高まっています。

日本は今後さらに、固定的な性別役割分担意識にとらわれず、男女がともに協力しながら仕事も子育ても楽しみ、少子化という大きな壁に立ち向かっていくことになるのでしょう。

さあ、今からでも遅くはありません。子どもや愛する家族のため、そして社会全体のために、あなたも「イクメン」を目指してみませんか。

お問い合わせ

人権政策課

ファクス:03-5722-9469

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