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更新日:2015年9月30日

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地域の子育て力 (めぐろ区報 平成25年4月25日号に掲載した記事です)

生まれたばかりの赤ちゃんは、生まれたことを周囲に知らせるかのように、産声を上げます。そのときから、大人とのコミュニケーションが始まります。赤ちゃんは泣くことや、その表情で、おむつがぬれたことやおなかがすいたこと、うれしさなどの「快」「不快」を伝えようとします。

こうした子どもの意思表示に、大人が適切に応えなければ、心身の健全な成長は望めません。特に、乳幼児期での大人の対応が、子どもに大きな影響を与えるといわれています。

子どもの成長と保護を目的とした「子どもの権利条約」が平成元年に国連で採択され、日本は6年に批准しました。これを受け目黒区では、17年12月に「子ども条例」を制定しました。条例では、子どもは保護者に愛情を持って育まれ、成長していく権利があることや、特に乳幼児期には、保護者は最も身近な理解者として子どもの気持ちに応えていくこと、大人は地域ぐるみで子育てを支えることなどを掲げています。

一方で、核家族化の進行などにより、子育てが母親一人に、または家族だけに委ねられる状況も生じています。保護者が不安やストレスを抱えていると、子どもにもそれが影響してしまいます。また、「ノーバディーズ・パーフェクト」という言葉があるとおり、初めから完璧な親はいません。周りに助けられながら親になっていくものです。

こうしたことから、地域に子育て支援の場所や支援者を増やし、家族だけでは足りないところを地域で見守ることで、子ども自身が愛されていると実感できるような、地域ぐるみの子育てが、今、求められています。私たちは、子どもたちにどのように育ってほしいのか、子どもたちにとって本当に必要なことは何なのかを、地域全体で考えていく必要があるのです。

赤ちゃんの「ほほえみ」は、何ものにも代えがたい安らぎを与えてくれます。この「ほほえみ」を曇らせることがないように、地域での子育て力を向上させていくことが期待されているのです。

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