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更新日:2015年9月30日

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体罰やいじめを許さない取り組み (めぐろ区報 平成26年2月25日号に掲載した記事です)

「体罰0(ゼロ)、不適切な指導0(ゼロ)」。これは、区が昨年12月に策定した体罰根絶マニュアルの冒頭に掲げた言葉です。

区では、17年に子ども条例を制定し、子どもたちが自らの意思で生き生きと成長していくことを大切にしています。教育現場では、体罰根絶マニュアルを活用した教員への研修などを通じて、「体罰は、重大な子どもの権利を侵害する行為であり、絶対に許されない行為である」との認識を、改めて学校全体で共有しています。

また、教員は「体罰根絶チェックシート」で、定期的に自分の意識や行動を点検しています。このチェックシートに掲げている項目、例えば「乱暴な言葉を使ったり、物に当たって威嚇したりすることは、不適切な指導であると認識している」「感情に任せ、子どもに対して必要以上に厳しい指導をしないように心掛けている」などについて、日常的な振り返りや再確認を行っています。さらに、担当教員だけでなく、学校全体で組織的に取り組む体制整備にも努めています。

体罰と並び、重大な子どもの人権侵害であるいじめを未然に防ぎ、早期発見・早期解決を図るためには、いじめについて子どもたち自身が考えることも大切です。そのため、各中学校で、小学生と中学生が主体的にいじめの防止や解決に向けた意見交換を行う「いじめ問題を考えるめぐろ子ども会議」を開催しました。

この会議では、「いじめは絶対にしてはいけない。そのためには互いを認め合い、思いやることが必要だ」「自分の言葉や行動に対して相手はどのように感じるか考えていきたい」といった積極的な意見が出ました。会議に出席した子どもたちは、自分の学校に戻って会議の報告を行い、いじめのない学校づくりのためのスローガンを作成するなど、全校的な取り組みを行いました。

こういった子どもたち自身の思いを、日常的な行動や言動につなげていくためには、大人が常に温かく見守り、子どもたちからの相談や子どもたちのようすの変化をしっかりと受け止め、適切な対応をしていかなければなりません。

今後も、教員が自らの意識や行動を見つめ直すことと、子どもたちへの支援体制を整えること、この両面から、体罰やいじめを許さない取り組みを続けていきます。

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人権政策課

ファクス:03-5722-9469