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更新日:2015年9月30日

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子どもの小さな変化を見逃さない 子どもの人権を守る学校での取り組み (めぐろ区報 平成27年2月25日号に掲載した記事です)

25年9月に区が行った「人権に関する意識調査」で、子どもの人権問題で特にひどいと思うものを2つ尋ねたところ、「児童・生徒がみんなから仲間はずれにされたり、暴力を振るわれたり、差別的な扱いを受けたりする」が66.6パーセント、「保護者が子どもの世話をしなかったり、体罰を加えたりする」が63.6パーセントという結果でした。

子どもの人権を守るために大人たちがすべきことは何でしょうか。調査では、「家族そろって過ごす時間を大切にし、子どもの話をよく聞く」が48.3パーセントで最も多く、「学校、その他で子ども同士のいじめを見逃さないようにする」(27.9パーセント)が続きました。家庭や学校で子どもを見守り、子どもからのSOSサインをきちんと受けとめることが大事だと考えている人が多いことがわかります。

学校は、家庭に次いで子どもが長い時間を過ごす場所です。いじめに限らず、子どもの小さな変化を見逃さないため、教職員の「受けとめる力」を高めていくことが重要です。

そのための取り組みの一つとして、区教育委員会と学校が協力して作成した「人権感覚チェックシート」の活用があります。このシートには「一人ひとりに明るくあいさつをしたり優しく言葉をかけたり、子どもの話を最後まで聞いたりするなど、子どもの気持ちに寄り添って分け隔てなく接している」「友達同士のふざけている行為にいじめにつながる要素があることを留意し、いじめの防止に努めている」など約40項目があり、各教職員が自らの人権感覚を日常的に振り返ることができるようになっています。

また、こども園、幼稚園、小・中学校の全教職員が、社会で起きている事件・事象が人権問題とどのようにつながっているかを考える研修を受講し、人権についての知識を再確認しています。

これらの取り組みに加えて、子どもがSOSサインを出しやすい環境づくりとして、年3回のいじめ実態調査を行うとともに、小学5年生と中学1年生全員にスクールカウンセラーが面接を行っています。

今後も、教職員の「受けとめる力」の向上と、子どもがSOSサインを出しやすい環境づくりの両面から、安心して過ごせる学校づくりに向け、教職員が一丸となって取り組んでいきます。

お問い合わせ

人権政策課

ファクス:03-5722-9469