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「子どもの人権」を尊重するまちづくり (めぐろ区報 平成26年6月25日号に掲載した記事です)
区は平成17年12月に「目黒区子ども条例」を制定して、子どもの権利を尊重し、子どもが自らの意思で生き生きと成長していくことを目指しています。また、それを支えるまちづくりの実現に向けて、大人の役割や区の取り組みを明確にしています。
25年9月に実施した人権に関する意識調査では、「子どもを一人の人間として尊重する社会が望ましい」という考え方に対して、「全面的に賛成である」「ある程度賛成である」が合わせて94.2パーセントと高い比率になりました。
このことから、多くの区民が、「子どもの主体性や自立心を伸ばすことのできる社会」に賛同していることがわかります。
同じ調査で、子どもの人権問題で特にひどいと思うものを聞いたところ、「児童・生徒がみんなから仲間はずれにされたり、暴力を振るわれたり、差別的な扱いを受けたりする」が最も高く、66.6パーセントでした。次いで、「保護者が子どもの世話をしなかったり、体罰を加えたりする」が63.6パーセント、「児童・生徒が教師から体罰や暴言を受ける」が27.2パーセントであり、いじめや育児放棄が深刻な人権侵害として認識されていることがうかがえます。
区は、子どもやその関係者が子どもの権利侵害について相談できるよう、相談窓口「めぐろ はあと ねっと」を設置しています。「つらいことがある」「嫌な思いをした」「助けてほしい」というときは、一人で悩まず、電話をかけてください。専門的な知識と経験のある、子どもの権利擁護委員が、誠意をもって対応します。
子どもたちが心身ともに健やかに成長するためには、周りの大人や、地域社会全体で、子どもたちを支えていくことが求められています。地域社会は、安心して子どもを生み育てられる環境というだけではなく、子どもが自立し、責任ある社会の一員となるよう導いていく役割も担っているのです。
条例の理念が地域に広がり、「子どもの人権」を尊重するまちづくりを実現できるよう、区は努めていきますので、ご理解とご協力をお願いします。
お問い合わせ
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ファクス:03-5722-9469