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更新日:2019年1月9日

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あなたの書き込みは大丈夫? インターネットによる人権侵害を防ごう (めぐろ区報 平成30年12月25日号に掲載した記事です)

あなたは、インターネットで書き込みをすることがありますか。法務省が公表した昨年の人権侵犯事件の状況によると、インターネット上の人権侵害情報の事件は、2,217件(対前年比16.1パーセント増加)で、5年連続して過去最高件数を記録しました。

中でもプライバシー侵害と名誉毀損が全体の約85パーセントを占め、ブログやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)による人権侵害の事例などが示されています。その要因の一つとして、スマートフォンの普及により、誰もが気軽に書き込みをできることが挙げられます。匿名で簡単に情報発信ができ、非常に便利なインターネットですが、常に危険と隣り合わせであることを忘れてはいけません。

例えば、通常スマートフォンで撮影した写真には位置情報が保存されているため、友人宅で撮った写真をブログで公開した結果、友人の住所が突き止められてしまう危険があります。また、報道された事件への無責任な書き込みから、無関係の人が容疑者と誤認され、その人の個人情報が無断で掲載されてひぼう中傷にさらされるなど、人権が脅かされる例は枚挙にいとまがありません。

インターネット上の情報は、一気に拡散し、完全に消去することは困難です。インターネットを媒介としたいじめが原因で自殺に至る例もあり、命にかかわる深刻な事態を引き起こすこともあります。使い方を一歩間違えると、心を傷つける凶器になり、誰もが加害者にも、被害者にもなる恐れがあります。

こうした意識を持たないままに書き込み、取り返しのつかない事態を招く前に、まずはインターネットに関する正しい知識を身に付けましょう。インターネット上でプライバシー侵害や名誉毀損に当たるような人権侵害を受けた場合は、自分を守る適切な対応をとることが大切です。一人で悩まずに、区や都の人権相談窓口、東京法務局などに相談してください。

インターネットは、世界中の何億人もの人々とつながっている、いわば公共の場であり、現実の社会生活と同様に、一定のルールやマナーが必要です。お互いの人権を尊重し、上手に付き合っていくことが、これからの私たちに求められるのです。

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