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更新日:2019年9月9日

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児童虐待を防ぐ 子どもの健やかな育ちのために (めぐろ区報 令和元年8月25日号に掲載した記事です)

後を絶たない児童虐待

近年、児童虐待が大きな社会問題となっています。虐待を防止するための対応の徹底や新たな方策など、国や地方自治体で協議を重ね、取り組みが進められています。しかし、全国の児童相談所で児童虐待相談として対応した件数は、平成30年度は16万件近くに上り、過去最多となりました。

区でも平成30年3月に、親からの虐待により、小学校就学前の子どもの尊い命が奪われるという大変痛ましい事件がありました。千葉県野田市や北海道札幌市でも同様の事件が発生するなど、児童虐待は後を絶ちません。

法律などで体罰が禁止に

今年4月、東京都子供への虐待の防止等に関する条例が施行されました。また、国では児童虐待防止対策の抜本的強化を図ることを目的として、6月に児童虐待の防止等に関する法律が改正され、来年4月から施行されます。注目したいのは、いずれも保護者が子どもに体罰を与えることを禁止していることです。

「自分も子どもの頃は親にたたかれて育った」「子どもはたたいてしつけるものだ」「時には愛のむちも必要だ」などといった考えで体罰を子どもに与えることは、虐待へとエスカレートする恐れがあります。このような体罰や暴言などは、子どもの体や心を傷つけるだけではなく、脳の発達に深刻な影響を及ぼすともいわれています。

児童虐待を防ぐためにできること

虐待をしてしまう親の背景には、子育ての悩みや家庭内の問題など、さまざまなストレスや葛藤を抱えていることも多く、親自身が苦しみながら、子どもへ虐待をしてしまうことがあります。単に親を非難し、追いつめるのではなく、適切な支援につなげることがとても重要です。虐待を受けているのではと疑われる子どもを見つけたときは、区の子ども家庭支援センター(電話03-5722-9743)や、児童相談所(電話189(いちはやく))などに連絡してください。

虐待を未然に防ぎ、早期発見につなげるためには、区をはじめ、さまざまな機関、そして地域が連携して取り組んでいくことが必要です。未来を担う子どもたちが健やかに育つことができる、虐待のない社会を目指して、みんなで力を合わせていきましょう。

お問い合わせ

人権政策課

ファクス:03-5722-9469