トップページ > くらし・手続き > 人権・男女共同参画 > 人権 > 心の輪 > 心の輪(人権に関する連載) 令和2年度 > ウィズコロナ時代の高齢者の社会参加からICT活用で孤立や虐待を防ごう(めぐろ区報 令和3年2月25日号(第3面)に掲載)

更新日:2021年3月8日

ページID:485

ここから本文です。

ウィズコロナ時代の高齢者の社会参加からICT活用で孤立や虐待を防ごう(めぐろ区報 令和3年2月25日号(第3面)に掲載)

新しい生活様式で高齢者は

新型コロナウイルス感染症の終息が見えない中、外出の機会が減少しています。高齢者にとっては、社会との接点が少なくなることで、社会的孤立や虐待が懸念されます。
国は、感染拡大防止のため、新しい生活様式の実践例を示しました。ネット通販、オンラインでの趣味活動、テレワークなど、人との接触機会を減らすさまざまな手法が推奨されています。ウィズコロナ時代、インターネットなどのICT(情報通信技術)を利用する機会が増え、生活のデジタル化が加速するのは間違いありません。読み・書き・そろばん同様に、ICTを適切に利活用できる能力は、今や欠くことができない生活上の能力です。

深刻なデジタルデバイド

一方、ICTを利用できる者とできない者との間に生じる格差、デジタルデバイドの問題は深刻です。特に年代による差は大きく、2019年の総務省の調査では、スマートフォンやパソコンを利用する70歳代の割合は13から59歳と比べて半分程度です。また高齢者の中でも、デジタルの知識には個人差があり、ネット詐欺や犯罪に巻き込まれる心配もあります。

最新技術に触れてみよう

高齢者センターでは、2年度からオンライン講座を実施しています。外出を控える高齢者でも自宅で体操などを受講することができるので、フレイル(加齢による心身の衰え)予防につながります。同時に、インターネット上でできる講師や受講生との交流により、デジタルの利点を体感できます。
また、ICTを活用して、生きがい活動の場が広がるように支援する事業を開始する予定です。スマートフォンやタブレット端末などの使い方、オンラインで参加ができるアプリケーションの使い方などの講座を計画しています。
デジタルデバイドによって、社会的孤立や虐待、不平などの拡大に結び付くことなどのないように、誰もがストレスなく最新の技術を生活に取り入れたいものです。心身ともに豊かに暮らしていくため、この機会に人生を楽しむツールとしてICTを習得し、新しい生活様式を実践してみませんか。

お問い合わせ

人権政策課

ファクス:03-5722-9469