トップページ > くらし・手続き > 人権・男女共同参画 > 人権 > 心の輪 > 心の輪(人権に関する連載) 令和3年度 > ジェンダー平等を足元から(めぐろ区報 令和3年11月15日号(第8面)に記載)

更新日:2021年11月25日

ページID:487

ここから本文です。

ジェンダー平等を足元から(めぐろ区報 令和3年11月15日号(第8面)に記載)

損得勘定で家事をとらえると

誰かが「私は仕事に専念し、家事育児や介護は、家族に任せている」と言ったら、その誰かはどんな人物像を想像しますか。その人が「私は稼いでいるから、家事で仕事や自由時間を削られたら損だ」と言ったらどうでしょう。
常に優位な立場で家事に参加せず、快適に暮らしている人は、家事を担っている人が社会で能力を発揮する機会を奪われ、不自由な状況に置かれているかもしれないことに気付けません。そのため、その人の内面にある差別的な感情が、無意識のうちに言動として現れてしまう場合があります。

ジェンダー平等は身近なところから

家事を担っている人は、自分の役割分担に納得しているでしょうか。納得して役割分担を決め、誇りとやりがいをもって家事をしているならば、問題ありません。しかし、無言の圧力によって、本音を語らず我慢しているだけなのかもしれません。人任せの生活を味わうと、それを手放すことに強い抵抗を感じるでしょう。しかし、自分でできることは自分でやり、家事は協力してやらなければ、現代の共同生活はうまくいきません。

女性をもっと意思決定の場に

日本は、世界経済フォーラムのジェンダーギャップ指数2021では120位で、先進国最低水準です。
区は、女性の意見を男性と同じ水準で政策形成に反映することを重要課題と位置付けています。会議などにおける女性委員割合の向上に取り組み、区の女性管理職割合は3年4月1日時点で22.2パーセントと、ここ数年上昇を続けています。固定的な性別役割分担意識などによる男女間の差を無くし、公平に意思決定の場に参加できるようにする意識改革が前進しています。
今やジェンダー平等の実現なくしては、国も地域も企業も成長できません。困難に立ち向かう力は、多様な人のアイデアの中に潜んでいます。皆の多種多様な知識や思いを可視化することが、解決への第一歩です。

お問い合わせ

人権政策課

ファクス:03-5722-9469