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更新日:2023年2月24日

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アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)を克服しよう(めぐろ区報 令和5年2月15日号(第15面)に掲載)

日常にあふれるアンコンシャス・バイアス

アンコンシャス・バイアスとは、無意識の偏見などと訳される概念です。例えば、男性は仕事をして家計を支え、女性は家事育児をすべき、男性は人前で泣いてはいけない、がんになったら働けないなどが典型です。買い物に来た車椅子の当人でなく、付き添いの人に向かって接客する店員など、アンコンシャス・バイアスが引き起こす日常の事例には事欠きません。
どうせ無理だ、普通は〇〇だ、〇〇であるべきといった偏見は、不公平な評価でやる気をそぎ、可能性を狭め、人間関係のあつれきをも生じさせかねません。偏ったものの見方でいることは、自らの能力を発揮して豊かな人生を送る上での妨げにもなります。

気付くことは重要なリスク管理

ものごとをパターン化して認識すること自体は、必ずしも悪いものとは言い切れません。思考の無駄が省ける場合もあります。
しかし、自分だけが正しいとの思い込みによる言動が、人を傷つけ、差別になってはいけません。また、組織にとっては、リスクになります。幹部がズラリと男性ばかりの組織から発信される暗黙のメッセージは、多様性の否定に結びつき、アンコンシャス・バイアスを横行させ、人材流出や信用失墜、倒産などの重大なダメージを被る原因となります。男女共同参画が進まない要因の一つでもあり、社会全体に大きな損失を生むことは、想像に難くないでしょう。アンコンシャス・バイアスに鈍感な組織は、今や社会的な信用を得られません。

人と対話する姿勢を徹底しよう

環境やインターネットからの影響などにより、いつの間にか植え付けられた偏見や差別意識は、実は誰にでもあります。
多様性を認め合う社会の実現に向けての第一歩は、自分の内に潜むアンコンシャス・バイアスにしっかり目を向けることです。普段から先入観を持たずに人の話を聞き、対話する姿勢を徹底することが、解決の早道かもしれません。
一人一人が生き生きと活躍できる社会に、少しずつ近づけていきませんか。

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