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更新日:2022年11月25日

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生命(いのち)の安全教育 子どもたちを性暴力から守る(めぐろ区報 令和4年11月15日号(第14面)に掲載)

深刻な子どもの性暴力被害

子どもへの性暴力に関する報道が連日のようにあります。加害者は見知らぬ不審者だけでなく、SNS(会員制交流サイト)で知り合った人、家族、教職員、子ども同士の場合もあり、社会問題となっています。
性暴力は、必ずしも直接体に接触する行為とは限らず、のぞきや性的被写体としての写真や動画の撮影、性器を見せるなどの非接触型の行為もあります。みんなの前で下着をおろす性的いじめも性暴力です。また、性的な暴力は、性別にかかわらず起こります。
子どもによっては、性暴力を受けていることを認識できていない場合や羞恥心から被害を訴えづらいという場合もあるため、身近な大人であっても性暴力を早期発見・解決することは容易ではありません。性暴力が水面下で深刻化し、子どもたちの心に大きな傷を残す場合もあります。

生命(いのち)の安全教育とは

国は子どもたちを性暴力の被害者にも、加害者にも、傍観者にもしないための「生命(いのち)の安全教育」を2年度に打ち出し、3年度から教育現場において段階的に実践を進めるよう求めています。
目黒区教育委員会は、文部科学省の資料を参考にして、区立小・中学校・幼稚園・こども園の子どもたちの実態に合った生命の安全教育について、人権教育推進校を中心に資料の作成を進めています。
例えば、水着で隠れる部分をプライベートゾーンと呼び、他人に見せたり触らせたりしないこと、また他人のプライベートゾーンを見たり触ったりしてはいけないこと、困ったときのSOSの出し方などを、具体的に学習することとしています。

子どもだけでなく大人も学ぶ

性暴力は、目撃者が少ないこともあり、被害に遭った子どものプライバシーや心情に、より一層配慮して対応することが大人に求められています。子どもたちが安心して過ごすことができる地域づくりのために、どうすれば社会から性暴力をなくし、一人一人の生命の尊厳を守ることができるのか、一緒に考えていきましょう。

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人権政策課

ファクス:03-5722-9469