更新日:2019年11月12日

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VE導入の必要性・方式

VE導入の必要性

厳しい財政状況の下、都市基盤整備を着実に進め、社会資本ストックを適切に維持管理していくためには、なお一層の事業の効率化が求められています。このことから、公共工事における品質を確保しつつ、建設コストの縮減等を推進していくことが緊急の課題です。

本区では、従来の制度などを前提として行財政の改善を進める経営改善の枠を越え、時代の変化を見据え、区の行財政運営のあり方や施策体系・仕組み全般にわたる構造的な変革へ向けての行財政改革が不可欠であることから、平成10年3月に「目黒区行財政改革大綱」を策定しました。

その中でも、とりわけ財政の健全性を確保することは最重要の課題であり、健全で安定的な財政基盤を確立するための施策として、契約方法等の改善、施設建設経費のコストダウンなどの推進を位置づけています。

そこで、従来からの建設工事の計画・設計から発注、施工・維持管理に至るすべての段階にわたり、事務事業や執行体制等の見直しを図るとともに、民間の技術力を一層広く活用する仕組みと技術力による競争を促進するため、VE(バリュー・エンジニアリング)の導入の検討に着手しました。

VE(バリューエンジニアリング:価値工学)

VEとは、最小のライフサイクルコストで、必要な機能を確実に達成するため製品やサービスの機能的研究を組織的に行う方法です。

公共工事におけるVEとは

VEとは、サービスや施設の価値を、果たすべき機能と必要なコストとの関係で把握し、価値の向上を図るための手法です。同一の機能であればコストを下げることであり、コストがほぼ同じであれば高い機能を追求することです。

建設分野では、計画・設計内容と同等以上の機能・品質を確保しつつ、投資コストを削減するための改善提案であり、「デザイン・品質及び管理・保守を犠牲にすることなく、最小のコストで必要な機能を確実に達成するために、建設物、工法、手続き、時間等の改善に注がれる組織的な努力」ということが言えます。

VE方式

VE方式は、技術提案を受け付ける方式ともいい、具体的には次のような各段階におけるものがあります。

  • 設計VE(設計段階で技術提案を受け付ける方式)
  • 入札時VE(技術提案型競争入札方式)
  • 契約後VE(建設費縮減提案条件付契約方式)

建設VEの概念図の写真
建設VEの概念図

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