更新日:2018年6月1日
5月27日(日曜日)目黒区総合庁舎において、第2回めぐろ「認知症を語ろう」ミーティングが開催された。区内外から約160名が来場したほか、介護事業所や地域包括支援センターなどが多く参加した。
多くの方が来場
このイベントは、めぐろ「認知症を語ろう」ミーティング実行委員会の主催で、認知症について正しく理解し、本人、家族だけでなく支援者の輪を広げていくこと、また孤立しがちな認知症の方やその家族、支援者のつながりを作っていくことを目的としている。第2回目となる今年度は、目黒区認知症家族会「たけのこ」、NPO「Dカフェnet」、目黒区介護事業者連絡会の3団体が実行委員会を立ち上げ、連携・協力体制もさらに強化なものとし、内容を充実させた。
第1部では、「認知症サポート医って、なに?」と題し、目黒区内で「認知症サポート医」として活躍している脇山博之氏(ひもんや外科内科クリニック院長)と塙勝博氏(街の内科外科クリニック院長)を講師にフォーラムが開催された。
講演を行う脇山氏(中央)、塙氏(右)
脇山氏は「認知症サポート医は聞きなれない言葉だと思うが、裏方。行政や介護との連携について情報提供したり、関係がうまくいくように活動する医師」、塙氏は「専門医の助言を受け、その他の疾患の状態も見ながら、バランスを見て診察・投薬し、病状の悪化などがあった場合は専門医にお任せする」と、認知症を専門とする医師ではないが、地域の医療に携わる医師として、「認知症サポート医」の役割や受診の仕方、家族の関わり方のアドバイスなどを説明した。
講演後には「区境に住んでいるが、受診先は目黒区内がいいか」、「認知症を疑うのはどういう状態か」などの質問があった。
第2部は来場者がグループに分かれ語り合いが開催された。来場者は自身が経験したこと、これから高齢になる親族の心配などを語り合った。
グループごとに語り合い
専門家の相談コーナー
グループには地域包括支援センターや介護事業者の職員が入り、来場者の悩みを傾聴してアドバイスを送る姿も見られた。
同時に、区の保健師・医師による個別相談や、包括支援センター職員・介護事業者による相談会、福祉用具の説明などが行われ、来場者は自分の悩みに合わせて専門家へ相談できるよい機会となった。
また、別の会場ではDカフェ(認知症カフェ)を実施。認知症の方が体験している間に、介護者がフォーラムの参加や相談ができるように工夫されたもの。
この記事の問い合わせ先
地域ケア推進課 認知症施策推進係 電話番号 03-5722-9702
