更新日:2018年9月7日
避難所開設訓練の様子
9月2日(日曜日)午前9時から、目黒区立東山中学校において、平成30年度目黒区総合防災訓練が実施された。
平成30年9月2日(日曜日)午前8時30分に、東京湾北部を震源とする直下地震(マグニチュード7.3)が発生し、目黒区では震度6強を観測。区内全域で、電気・水道・ガス等ライフラインの途絶、家屋の倒壊といった深刻な被害が発生したという想定のもと、訓練を開始。区では、目黒区災害対策本部を立ち上げ、被害状況の情報収集に努めるとともに、参集指定職員が地域避難所に自動参集し、避難所開設の準備を進めた。目黒消防署、目黒消防団、碑文谷警察署、目黒警察署、陸上自衛隊、電気、ガス、水道などの各機関、災害時協定団体、地元の町会・住区住民会議や区民など約550人が参加した。
挨拶する青木英二目黒区長
訓練の冒頭、青木英二目黒区長から開会の挨拶があり、「「災害は忘れたころにやってくる」という言葉がありますが、本当に忘れる間もなく次々に災害がやってきていています。7月の集中豪雨では、テレビなどでも報道されましたが、ご高齢のかた、いわゆる「災害時要支援者」のみなさんが取り残されてしまって、救援をされるという場面も出ておりました。今日はこういったことを踏まえて、災害時要支援者のみなさんの安否確認や、避難所への誘導、そういった訓練もプログラムに入れています。今日の訓練を通じて本区の地域防災力がさらに高まることを区長として心からみなさまにお願いいたします。」と述べた。
消火器による初期消火訓練の様子
その後、主な訓練内容として、避難所開設・運営、安否確認・避難支援、給食、初期消火、応急救護などの区民との協働訓練と、道路障害物除去、医療救護、要救助者救出、応急危険度判定などの機関訓練が行われた。
要支援者の安否確認訓練
一昨年から実施されている安否確認・避難支援訓練では、実際に要支援者のお宅に伺い、訓練会場まで避難誘導を行った。要支援者に「大丈夫ですか」、「今から車を呼びます」など、こまめに声かけをしながら要支援者とその家族を安全に避難誘導する姿が見られた。訓練会場には各要支援者宅から防災行政無線機で連絡が届き、安否情報の収集、車両の手配などが行われた。
都立目黒高校の生徒(左)や目黒消防少年団の団員(右)の訓練の様子
訓練に参加した19歳の男性は、「妹が会場の東山中学校の在学生で、妹がもらってきたチラシを見て家族3人で参加しました。初期消火訓練に参加してみて、消火器は使ってみないと戸惑ってしまうな、と感じました。普段の災害への備えは、家族で災害時に集まる場所を決めています。消防や警察、自衛隊、目黒区など、いろんなところが連携を確認する訓練はあまりないと思うので、こういう機会は大切だ、と感じました。」と語ってくれた。
防災関係機関による各種訓練の様子
訓練は予定内容が雨の影響で一部変更し実施され、最後に原川目黒消防署長の講評をもって無事終了となった。
目黒区総合防災訓練に関する問合せ先
目黒区危機管理室防災課 電話 03-5723-8700
