更新日:2018年11月13日
ヒーローバスの外観
11月9日(金曜日)、目黒区総合庁舎3階エントランスにおいて、ヒーローバスの出発式と、実際に園児を乗せて都立駒沢オリンピック公園までの初運行が行われた。
目黒区で保育園を整備するに当たっては、敷地面積等の問題から十分な広さの園庭の確保が困難な場合が多くあり、このような保育園では、徒歩圏内にある公園等を利用して屋外活動の機会を確保している。しかし、待機児童対策として保育所の整備を進めている中、同じ公園を保育園同士で重複しないように調整しながら利用するなどの課題が生じている。
都市部で育つ子どもがのびのびと遊べる環境を確保していくため、園児が徒歩では通うことができない広い公園等(駒沢オリンピック公園、駒場野公園など)へ、日常的に幼児専用車で園の保育士とともに送迎する事業が全国で初めて実施された。
この幼児専用車の愛称は、「ヒーローバス」。子どもたちにとって、のびのびと遊べる場所まで連れて行ってくれるヒーローのような存在になってほしいという想いから、「広い遊び場(広場)」と「バス」の言葉を組み合わせ、「ヒーローバス」と名付けられた。
園児を見送る青木英二目黒区長
出発式にあたって青木英二目黒区長は、「ヒーローバスという名前は、広い広い公園でみなさんが元気に遊べるように、また、みなさんに将来目黒区のヒーローになっていただきたいという思いも込めてこの名前を付けました。このバスは区内外の多くのみなさんから、元気に育ってほしいという願いが込められています。今日はバスに乗って駒沢公園で元気に遊んできてください。」と挨拶を行った。
初乗車となる中目黒ちとせ保育園の河村美雪施設長は「園庭がない保育園の子どもたちを応援するヒーローバスの運行については、子どもたちも保護者の方々も園の職員もとてもうれしく思っています。広い園庭がある保育園もない保育園も、子どもたちを広い場所で遊ばせてあげたいという思いは同じだと思いますので、この事業が広がっていくことを願っています。」と挨拶が行われた。
行ってきまーす!
公園に到着、わくわく、楽しみ
目黒区総合庁舎駐車場から、中目黒ちとせ保育園園児(5歳児クラス8名、保育士3名)を乗せて都立駒沢オリンピック公園に向けて出発。約4キロメートルの道のりを15分かけて公園に到着。ヒーローバスから降りた園児たちは、早速、公園の自由広場で「こおり鬼」を開始。広い自由広場を思いっきり駆け回り、園児たちの元気いっぱいの歓声が広場に響いていた。
思いっきり「こおり鬼」するよ
クラウドファンディングによる寄付
目黒区では「ヒーローバス」の増車に向け、クラウドファンディング型ふるさと納税を活用し、12月31日まで寄付を受け付けている。寄付金は、子ども・子育て応援基金に積み立て、幼児専用車借上費や運行管理業務委託費に活用される。
このふるさと納税は、ふるさとチョイスのホームページから寄付ができる。
この記事の問い合わせ先
子育て支援部保育施設整備課 03‐5722‐9429
