更新日:2019年4月30日
4月28日(日曜日)、めぐろパーシモンホール大ホール(目黒区八雲一丁目1番1号)にて避難訓練コンサートが開催された。今回で8回目を迎える「めぐろパーシモンホール避難訓練コンサート」は、8年前に発生した東日本大震災をきっかけに、公共ホールとして災害等の非常事態が起きた際、多くのお客様をいかに安全に素早く避難誘導していくかをテーマとし、非常時に迅速な対応が出来るように実施されている。今回は、コンサート中に震度6弱の地震が発生したという想定で訓練が行われ、事前に申し込みをした子どもから高齢の方まで約600名が参加した。
華やかなフラッグ演技がオープニングを飾った
警視庁音楽隊による「行進曲:エル・カピタン」の演奏と、警視庁音楽隊カラーガード(
落ち着いて身を守る行動をとる様子
大きな地鳴りとともに照明が落ちる中、係員により「身を低くして手荷物などで頭を守ってください」とアナウンスがあり、観客はカバンなどで頭を守り、親子連れは子どもを守るようにして身をかがめた。地震がおさまると「このホールは耐震構造になっているため、安全です。むやみに屋外に避難することは大変危険です。次の案内までお待ちください。」と指示があり、待機中には「落ち着いてください。ご気分の悪い方、お手伝いの必要な方はいらっしゃいませんか」など係員による声掛けが行われた。
係員の指示で避難開始
地震による周辺の被害状況の確認が整うと、大きな余震に備え館外への避難が開始され、係員の誘導により、観客は整然と速やかに避難した。
安全に600人の避難が完了した
避難後は休憩をはさみ、改めて3曲目の「シンコペーテッド・クロック」からコンサートが再開された。「サウンド・オブ・ミュージック・メドレー」など全10曲の演奏が行われ、会場からはアンコールの大きな拍手が送られた。
エビカニクスで会場は大盛り上がり
観客を魅了したMECのフラッグ演技
参加者にキャンディーと備蓄用クラッカーが配られた
コンサート終了後には、目黒区に本社を構えるサクマ製菓株式会社によるキャンディーと目黒区防災課よる備蓄用ビスケットの無料配布が行われた。
避難訓練コンサートに初めて来たという方は、「コンサートの途中で大きな地鳴りや、会場の照明が点滅したときは、訓練だとわかっていてもとても緊張しました。係員の方が落ち着いて避難誘導してくれたので、安全に避難することができました。」と感想を述べてくれた。また、このコンサートが昨年に続いて2回目の参加という方は、「こんなところにも避難口があるということを初めて知りました。コンサートはなじみのある曲が多く、フラッグ演技も華やかでとても良かったです。また来年も来たいと思います。」と話してくれた。
この記事の問い合わせ先
公益財団法人目黒区芸術文化振興財団 めぐろパーシモンホール 電話03-5701-2913
