更新日:2019年7月6日
6月30日(日曜日)、めぐろパーシモンホール小ホール(所在地:目黒区八雲一丁目1番1号)において、子どものための演劇入門ワークショップが開催され、中学1年生から高校3年生までの計31名が参加した。
このワークショップは、日本を代表する劇作家・演出家である平田オリザ氏を講師に迎え、毎年実施している大人気の演劇ワークショップ。学校では習うことのない演劇手法や物の見方、考え方を主体的にとらえ、目から鱗の興味深い話が盛りだくさんの内容となっていた。
平田氏による演劇指導の様子
ワークショップは、講師の平田オリザ氏から示された台本を元に、複数班に分かれて「演劇の基礎」から「台本に刺激を加えた時の化学反応」などの実験的な要素も盛り込まれ、講師からの課題に真剣、かつ、楽しみながら取組んでいた。演劇経験者、未経験者、そして学校の枠を超えた同世代の仲間と、7時間に渡るワークショップを思いっきり楽しんでいた。
平田氏の演劇論に聞き入る参加者
ワークショップの終盤には平田オリザ氏との質疑応答があり、「みんなでいい舞台を作りたいとの思いは一緒なのに、なぜか方向性が違ってきてまとまらないことがありますが、どうすればいいですか」「将来、俳優になりたいと思っています。オーディションの審査員はどんな点を見ているのですか。」「演じる時に、俯瞰的に演じるのと感覚的に演じるのとどちらがいいですか」など、子どもたちから様々な質問に対し、平田氏は一つ一つ丁寧に答えていた。
ひたむきに課題に取組む参加者
最後に、平田氏から「ここにいるみんながプロの俳優になるわけではないと思いますが、中学や高校で演劇に触れたことがこれからの人生の豊かさにつながればと思います。」との言葉が送られ、演劇入門ワークショップは終了となった。
実験的な課題に果敢に取組んでいた
アンケートに寄せられた参加者の声
参加した理由
- 平田さんの「演劇入門」を読み、平田さんの演劇の作り方を知りたいと思ったから。
- 学校の文化祭で演劇をやるためその参考になると思ったから。
- 演技することが好きで女優になりたいから。
意見や感想
- 来年、部活を引っ張っていく上でも色々と考えることが多くて、心に残る体験になった。
- 演劇に対する見方が変わった。
- 理知的、かつ、実践的でとても分かりやすかった
この記事の問い合わせ先
公益財団法人目黒区芸術文化振興財団 めぐろパーシモンホール 電話03-5701-2913
