更新日:2019年9月14日
目黒区では、昭和60年5月3日に平和都市宣言をしてから、毎年、平和の大切さを考えるさまざまな平和記念事業を行っている。8月6日には、以下の平和記念事業が実施された。
平和の石のつどい
平和の石へ献花
8月6日午前8時15分。目黒区総合庁舎前の中目黒しぜんとなかよし公園内にある「平和の石」を囲み、
「平和の石」は、国際平和年の昭和61年、広島市と目黒区の職員の交流がきっかけとなり、核兵器の廃絶と世界恒久平和実現のシンボルとして、当時の荒木武広島市長から、被爆した旧広島市庁舎の階段の一部が寄贈されたもの。続いて、献花と千羽鶴の献納が行われた。千羽鶴は油面住区センター児童館、目黒本町福祉工房の利用者及び目黒区職員労働組合女性部が折ったもの。鈴木勝目黒区副区長は「広島・長崎の原爆投下から74年目を迎え、今私たちが平和を享受している者として、戦争の悲惨さ、核兵器の恐ろしさ、そして平和の尊さを真に自分の胸に改めて刻んでいく必要があると思っています。」と挨拶を行った。この催しは、昭和60年に平和都市宣言をした目黒区が毎年行っている平和記念事業の一環として、原爆死没者に哀悼の意を表し、核兵器の廃絶と平和への気持ちを新たにしようとの趣旨で開催されているものである。
平和祈念のつどい
目黒区平和都市宣言文の朗読
午前9時30分。昨年度広島に派遣された「平和の特派員」、区立大鳥中学校2年生の西田圭吾さんが目黒区平和都市宣言文を朗読すると、会場となった目黒区民センター(目黒区目黒二丁目4番36号)に集まった区民、関係者ら約500人から大きな拍手が送られた。
献花、青木英二目黒区長と宮澤宏行目黒区議会議長のあいさつ、区が募集した小・中学生の平和祈念標語優秀賞の標語朗読と表彰、昨年度広島市に派遣された平和の特派員から体験報告が行われた。
青木英二目黒区長の挨拶と式典の様子
平和祈念標語には、区内の区立小・中学校などから合計4,657点もの応募があり、その中から32点の標語が優秀賞に選ばれた。「私が持つ 平和を作る ちいさな手 つないでつないで 広がって みんなで作ろう 輝く未来」という標語を発表した区立菅刈小学校の
平和祈念標語の発表の様子
平和の特派員の体験報告では、前年度参加者24人の内12人が代表で出席し、広島の平和記念式典に参列して平和の尊さを感じたこと、被爆者の想像を絶する体験談を聞いたときの衝撃やそこから学んだこと、戦争の悲惨さを風化させず自分達が未来へと伝えていく決意、平和に暮らせていることへの感謝などを述べていた。
平和の特派員体験報告の様子
第二部では、区立原町小学校の合唱団の児童及び目黒区児童合唱クラブによる平和祈念の合唱があり、平和を願う子どもたちの澄んだ歌声に大きな拍手が送られた。
区立原町小学校の合唱団(右)と目黒区児童合唱クラブ(左)による平和祈念の合唱
平和の鐘の打鐘
正午からは、目黒区民センター公園(目黒区目黒二丁目4番36号)で、人間国宝故香取正彦氏(目黒区名誉区民)寄贈による平和の鐘(広島市・バンクーバー市の鐘と姉妹鐘)の打鐘が行われ、子どもと大人約70人が参加した。区民センター児童館・学童保育クラブの子どもたちが作った千羽鶴が捧げられた後、一人ずつ打鐘を行い、平和への祈りをこめた鐘の音が高く鳴り響いていた。
平和への祈りを込めて打鐘
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