更新日:2019年11月15日
11月4日(月曜日)、駒場野公園(所在地:駒場二丁目19番70号)の大池でかいぼりが実施された。
駒場野公園の大池
昭和61年に開園した駒場野公園。開園当時、大池の上空は日の当たる場所だったものの、現在では周辺の樹木が生長し、水面を覆うようになっている。また、池底面の汚泥の堆積により、水深が浅くなり、水生植物群落の陸地化の進行が見られる。公園開園以降約30年が経過して自然環境の変化が生じていることから、大池の多様な動植物の生育・生息環境を保全・回復するため、環境改善策としてかいぼり及び
堆積物で一部陸地化している
平成30年度には、水辺地(大池及び水田周辺)の生物モニタリング調査及び水生生物(動物及び植物)の生息状況把握が行われており、令和元年度は池の状態を調査することを主な目的として、一部のかいぼり・
かいぼり作業開始
本日のかいぼりは、日ごろから駒場野公園で活動を行っているボランティア10人と区職員・駒場野公園自然観察舎職員及び業者など、計30人で作業が行われた。作業は「泥落とし班」「生き物仕分け、記録班」「生き物捕り班」「水草除去班」「バケツリレー班」に分かれ、休憩をはさんで30分間の作業が行われた。既に水が抜かれたエリアに入ると、泥と落ち葉などが分厚く堆積していることが実感できた。また、水辺からではよくわからなかったが、近くで観察すると大小のアメリカザリガニが多数いることが確認できた。
生き物捕り班活動の様子
キショウブ駆除の様子
本日の振り返り
作業後の振り返りでは、「30分間の作業で、キショウブ40株(駆除)、アメリカザリガニ171匹(駆除)、ヌマエビ38匹、メダカ3匹が確認できました。魚類の生息数が少ないのは、多分、パネルでエリアを設定する際に大部分が逃げてしまったためと思われます。明日以降の作業としては、泥をさらい、45日間ほど池底を天日に干します。これによって、過去にあった植物の種子の発芽を目指します。本日の作業結果などをもとに、令和2年度の本格的なかいぼりに向けて準備を進めていきます。」と締めくくった。
本日の振り返りの様子
本日のかいぼりに参加したボランティアは、「20年前にもこの大池でかいぼりが行われましたが、その時と比べて水量などは大きく減っていて、池の環境がだいぶ変わっていると感じました。以前はカワセミなどを見かけることもあったので、今回のかいぼりで環境が改善されることを期待します。」と話してくれた。
アメリカザリガニが多数生息していた
捕獲したメダカ(上)とヌマエビ(下)
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