更新日:2020年2月20日
2月11日(火曜日・祝日)、めぐろパーシモンホール小ホール(所在地:目黒区八雲一丁目1番1号)において、「歌舞伎でめぐる大人の演劇ワークショップ発表会」が開催された。
「やりたいことは何?」からワークショップが始まった
今回で5回目となるこのワークショップには、2010年「わが星」で岸田國士戯曲賞を受賞した劇作家・演出家の柴幸男が主宰を務める劇団「ままごと」を講師に迎え、演劇の経験者・未経験者計23名の参加者が、昨年9月から計10回のワークショップを重ね、今回の発表会を迎えることとなった。
大人を対象に実施するこのワークショップは、実演芸術を通じて自分を表現できる場、地域や他者との新たな繋がりを育んでいく場を提供することを目的に開催された。
4演目を発表
今回のワークショップでは、目黒にゆかりのある歌舞伎の4演目、「因果応報の
「因果応報の累」の世界
「悲恋の小柴」の世界
「情念のお七」の世界
「慈愛の政岡」
フィナーレ
フィナーレの様子
パーシモンホール小ホールの様子
発表会後のアフタートーク
発表会の後、演劇の構成・演出を行った柴幸男氏によるアフタートークが行われた。
参加者からは、「昨年東京に引っ越してきました。目黒で友達を作りたくてこのワークショップに参加しました。このワークショップでは、参加者全員の意見を拾い上げてくれるなど、非常に民主的な進め方に驚きました。」「発表会の数日前は、いったいどうなるんだろうと不安もありましたが、発表会を終えて、今はとても楽しかったと感じています。」などの感想が述べられた。
柴幸男氏からは、「パーシモンホールでのワークショップは2年目となりますが、参加者全員の居場所がある発表会というのを目標に取組んできました。初めのうちは参加者から、「設定が難しくてわけが分からない」などの声もあり、失敗したかもと思う時もありました。そこで、参加者全員に「やりたいことは何?」という投げかけをし、それを全員で共有しながらワークショップを進めることにしました。今回は歌舞伎の演目を取り上げるなど、なかなか挑戦的なワークショップでしたが、無事に発表会を終えることができました。」と述べ、発表会を含め計10回のワークショップを締めくくった。
このイベントに関する問い合わせ先
公益財団法人目黒区芸術文化振興財団(めぐろパーシモンホール)事業課
電話 03-5701-2913
