更新日:2020年11月17日
11月8日(日曜日)、駒場野公園(所在地:駒場二丁目19番70号)の大池でかいぼりが実施されました。
捕獲作業の全体風景
昭和61年に開園した駒場野公園。開園当時、大池の上空は日の当たる場所だったものの、現在では周辺の樹木が生長し、水面を覆うようになっています。また、池底面の汚泥の堆積により、水深が浅くなり、水生植物群落の陸地化の進行が見られます。
公園開園以降約30年が経過して自然環境の変化が生じていることから、大池の多様な動植物の生育・生息環境を保全・回復するため、環境改善策としてかいぼり及び浚渫を実施することとなったものです。
昨年度も大池の一部エリアで試験的なかいぼりが行われ、アメリカザリガニ171匹、ヌマエビ38匹、メダカ3匹が確認されました。こうした作業結果をふまえ、今年度は残りの部分について本格的にかいぼり・浚渫等が実施されました。
ひざよりも深い泥に悪戦苦闘
本日のかいぼりは、日ごろから駒場野公園で活動を行っているボランティア18人と区職員・駒場野公園自然観察舎職員及び業者など、計50人で作業が行われました。作業は「いきもの捕獲班」「いきもの運搬班」「いきもの泥落とし班」「いきもの仕分け班」「水槽管理班」「記録班」「誘導班」に分かれ、休憩をはさんで計100分間の捕獲作業が行われました。既に水が抜かれたエリアに入ると、泥と落ち葉などが分厚く堆積していることが実感でき、膝よりも深い汚泥に悪戦苦闘しながら、慎重に捕獲作業が行われました。
泥の中から小さな生き物を見つけます
作業後のふりかえりでは、「本日の作業で、メダカ(1200匹)、モツゴ(915匹)、アメリカザリガニ(357匹)、クサガメ(2匹)、ヌマエビ(10匹)、アカムシ(5匹)、アメンボ(2匹)、ヤゴ(1匹)が確認できました。去年に比べると範囲が広いのでたくさん捕獲することができました。この後、池は水を抜き今年中に泥をさらい、天日干しを行います。来年1月末頃から水を入れ、生き物を戻していきます。こうしたかいぼりを行うことによって、元々ここにいた生き物が増えていき、生態系が回復することを期待したいと思います。」と締めくくりました。
たくさんのメダカを捕獲しました
突如現れた広いエサ場に、コサギは大喜び
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