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更新日:2021年4月30日

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若者が若者へ伝える投票の重み 私立トキワ松学園高等学校で選挙出前授業実施(令和3年4月27日)

その差10パーセント以上。区内で実施された直近の選挙、昨年7月東京都知事選挙での10代、20代の投票率と全体の投票率の差です。全体が54.62パーセントだったのに対し、10代、20代は43.28パーセントでした。同年4月に実施された区長選挙でも、全体33.33パーセント、10代、20代21.59パーセントと、その差は同様に10パーセント以上になりました。

このような若年層の投票率の低迷状況から、目黒区選挙管理委員会では、選挙や政治への関心を高めてもらうことを目的に、将来の有権者となる児童と生徒に対して選挙出前授業を実施しています。今回は私立トキワ松学園高等学校の3年生(生徒数132名)を対象に選挙出前授業を実施しました。授業は、新型コロナウイルス感染症対策のため、生徒の半分はオンラインで別教室から参加するなど、十分な配慮のもと行いました。

ホールで椅子に座り学生団体ivoteの学生の話を聞く生徒たち
生徒の半数はオンラインで別教室から参加

今回は、「若者と政治のキョリを近づける」ことを活動目標とする、学生団体「ivote(アイ・ヴォート)」の協力を得て、授業を行いました。ivoteのメンバーはすべて学生で構成されており、高校生に近い存在である大学生とともに学んでもらうことで、若年層が政治参加することの重要性を肌で感じてもらうこともねらいの一つでした。

授業では、講師役ivoteメンバー中尾さんから「2019年の参議院議員選挙では、10代、20代の若者の投票率は約32パーセントでした。つまり3人に1人しか投票に行っていません。政治は遠い他人事のように一見思えますが、実は大学入試のあり方や、保育園の待機児童の対策など、これから皆さんが関わるかもしれない問題に直結すること。その政治に直接自分の意思を反映できる大事なツールが選挙です」と、若年層が政治参加することの重要性が伝えられました。

選挙・投票の重要性を解説する学生団体アイ・ヴォート
選挙・投票の重要性をivoteの学生が解説

体験を通して学ぶ観点から行った模擬選挙では、女性の社会進出や夫婦別姓問題など、女子校であるトキワ松学園の生徒の関心を持ちやすい事柄を選挙の争点とし、架空の立候補者が会場で演説を行いました。各候補者の力の入った演説を聞いた後、何に着目して候補者を選ぶか生徒同士で意見交換しました。授業後、生徒からは「友達と話すことで、そんな考え方もあるのかと気付くことができた」「候補者の良いところ・悪いところを話し合って比較できた」などの声が聞かれました。

学生団体による模擬演説を聞き、どのように投票する人を決めるべきか話し合う生徒たち
模擬演説を終えたアイ・ヴォートのメンバー

学生団体による模擬演説を聞き、どのように投票する人を決めるべきか話し合う生徒たち2
どのように投票する人を決めるべきか話し合う

模擬選挙では、他の生徒の意見も踏まえ投票先を決めた後、目黒区選挙管理委員立会いのもと、本物の投票箱・記載台・投票用紙・用紙交付機で投票体験が行われ、「すごい、本格的」との声があがっていました。

模擬選挙で投票箱が空であることを確認する生徒たち
模擬選挙で投票箱が空であることを確認する

本物の投票箱の前で模擬投票用紙を手にする生徒たち
本物の投票箱で、いざ模擬投票

開票結果が発表され、トキワ松学園の中里先生が「最初から上手に投票できなくていい。まずいのは投票に行かなかったり、考えずに投票してしまったりすること。自分で調べ・考えて投票した結果、当選者が期待していたものと違った場合には、次の投票で別の人に投票すればいい。考えて投票することが大事」と締めくくりました。生徒たちは知って、話して、体験しながら積極的に選挙について学んだ一日となりました。

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