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更新日:2022年11月4日

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めぐろ歴史資料館 特別展「目黒の名工 千代鶴是秀×小宮又兵衛×高山一之」11月3日(祝日)から12月11日(日曜日)開催します!(令和4年11月2日)

本展では目黒区にかつて工房を構えていた2人の名工を紹介します。紹介する名工の千代鶴是秀(ちよづるこれひで(大工道具鍛冶))と小宮又兵衛(こみやまたべい(蒔絵筆製作))は、一般の人にはあまり知られていませんが、当該分野においてはレジェンド的な名工です。出陳資料の中で、注目のものとしては、千代鶴是秀の代表作である「六分鎬大突鑿「神嶺」(個人蔵)」や小宮又兵衛「蒔絵筆製作道具一式(当館蔵)」が初公開となっています。

また、現在、目黒区内で活躍中の名工として、高山一之さん(たかやまかずゆき(刀装(鞘)製作修理))の作品を併せて展示します。高山さんは平成30年に国の「選定保存技術」保持者に選択され、令和2年には「旭日双光章」を叙勲されています。新作「金豹文蒔絵漆塗合口大小刀拵」も初公開となっています。

展覧会名

令和4年度目黒区めぐろ歴史資料館特別展「目黒の名工 千代鶴是秀×小宮又兵衛×高山一之」

会期

令和4年11月3日(祝日)から12月11日(日曜日)
注記:入館無料

開館時間

9時30分から17時

休館日

月曜日

会場

めぐろ歴史資料館(目黒区中目黒三丁目6番10号)

展示概要

大正から昭和前期にかけての目黒地域は、現在のように商業施設や住宅地が立ち並ぶ様相とは違い、目黒川沿いを中心に工場地帯を形成していて、当時は、「ものづくり」の音の響く街でした。街の中には町工場や手工業者の工房も混在しており、身近で熟練技術を垣間見ることもあったと思われます。工業化が進む中でも伝統的な技術を継承し、ひたむきにその姿勢を貫き、現在でも名工として語り継がれている技術者もいました。
本展では、目黒区ゆかり2人の名工に再注目してその業績を紹介します。また、平成30年に「選定保存技術」保持者に認定された高山一之氏を現在の目黒区内で活躍中の名工として紹介します。

名工のご紹介

千代鶴是秀(ちよづる これひで)

明治7年(1874年)から昭和32年(1957年)
大工道具鍛冶の名工。大正9年(1920年)下渋谷から上目黒宿山へ転居、工房「九三房」を構える。刀匠の家に生まれ、11歳の時に鍛冶修行に入り、時代の変容に合わせて大工道具鍛冶の道に進む。刀匠から受け継いだ崇高な精神性を持ち生み出された大工道具は、本来の消耗品としての道具に留まらず、芸術の域に達している。大工道具鍛冶業界や大工・木工技術者など使用者の間では「不世出の鍛冶」と語り継がれている。

小宮又兵衛(こみや またべい)

明治8年(1875年)から昭和34年(1959年)
蒔絵筆製作の名工。終戦後、中目黒(現在の目黒区祐天寺)に工房を構える。12歳前後で父に師事して、亡くなるまで約75年、蒔絵筆製作に従事していた。昭和32年(1957年)、国の「記録作成等の措置を講ずべき無形文化財」に認定される。小宮が調製した「漆芸用具製作技術記録」は東京国立博物館で所蔵され、現在では希少となった漆芸用具の重要な記録資料となっている。

高山一之(たかやま かずゆき)

昭和15年(1940年)から
現在、目黒区内で活躍中の刀装(鞘)製作修理の名工。昭和15年に生まれ、5歳の時に目黒区に転居。大学卒業後の鞘師であった父に師事。宮内庁や有名社寺からの依頼で、国宝・重要文化財など刀剣の刀装の修理・復元、白鞘の制作を行ってきた。その名声は広く海外でも知られ、大英博物館・メトロポリタン美術館などの著名な博物館・美術館からも依頼を受けてきた。平成30年(2018年)国の選定保存技術「刀装(鞘)製作修理」保持者に認定される。令和2年(2020年)旭日双光章を叙勲。

主な展示作品

千代鶴是秀

六分鎬大突鑿「神嶺」
(ろくぶおおつきのみ「しんりょう」)

小宮又兵衛

「蒔絵筆道具」

高山一之

「金豹文蒔絵漆塗合口大小刀拵」
(きんひょうもんまきえうるしぬりあいくちおおこがたなこしらえ)

本件に関するお問い合わせ先

目黒区教育委員会事務局生涯学習課めぐろ歴史資料館
電話:03-3715-3571

お問い合わせ

広報課

ファクス:03-5722-8674

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