トップページ > 区政情報 > 区長の部屋 > 区長の発言集 > ずっと もっと めぐろ > 区長の発言集 ずっと もっと めぐろ 令和4年度

更新日:2023年2月22日

ページID:1589

ここから本文です。

区長の発言集 ずっと もっと めぐろ 令和4年度

ずっと もっと めぐろ(区報令和5年2月1日号)

皆さん、こんにちは。区長の青木英二です。

2023年最初の「ずっと もっと めぐろ」のお届けになります。

先月15日、国内で新型コロナウイルス感染症の患者が初めて確認されてから3年が経ちました。国内の感染者累計は3,100万人を超え、亡くなられたかたも6万人を上回りました。さらに、先月は1日当たりの国内死者数が500人を超えて過去最多となる日があったほか、依然として医療機関のひっ迫も伝えられており、まだまだ警戒を解ける状況ではありません。

一方で、生活や経済の平常化を目指す取り組みも進んでおり、政府が感染症法上の分類見直しやマスク着用目安の緩和を検討していると伝えられています。これらを踏まえ、私からは、「ワクチン接種など、新型コロナウイルスに正しく対処しながら、新しい生活様式に基づき、平常化への歩みを進めていきましょう」と申し上げたいと思います。

話は変わりまして、先月、多くのメディアで報じられていましたが、昨年の全国のサンマ水揚げ量が、4年連続で過去最低となってしまいました。総務省の調査では、サンマの消費量も減少を続けており、区民の皆さまの中にも、「最近、ほとんどサンマを食べていない」というかたもいらっしゃるのではないかと思います。

今後の水揚げ量の回復のめども立たないとのことで、もはやサンマは「大衆魚」ではないという声も聞かれますが、その背景には、他国漁船による乱獲や気候変動による海流の変化、さらに最近では、日本とロシアの関係悪化を受けた北方領土周辺水域における日本漁船の航行や操業の制限など、複数の要因が考えられています。

私たちに身近な存在であるサンマですが、このように国際情勢や地球環境問題とも密接に関わっています。

目黒区政も国際情勢や地球環境問題と無縁ではありません。今月16日から区議会の令和5年第1回定例会が始まります。1カ月以上にわたり、5年度予算案を中心に審議などが行われます。予算案には、物価高騰対策として家計や中小企業に対するさまざまな支援策を盛り込んでいるほか、ゼロカーボンシティの実現を目指す取り組みや地球環境問題対策も含まれています。さらに、新型コロナウイルス対策はもちろんのこと、子ども・子育て支援策も大幅に強化し、防災、福祉、まちづくりの施策など区政全般にわたって審議が尽くされていきます。

サンマや目黒区政から見える国際情勢や地球規模の問題にも思いをはせながら、区議会の傍聴や議会中継の視聴など、ご関心を持っていただけるようですと大変幸いです。

ずっと もっと めぐろ(区報令和4年12月1日号)

皆さん、こんにちは。区長の青木英二です。

早いもので2022年も残すところ、あと1カ月となりました。本稿が、今年最後の「ずっと もっと めぐろ」となります。

昨年の12月1日号の「ずっと もっと めぐろ」を読み返すと、やはり新型コロナウイルスの話一色でした。言及していたのは、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の無観客開催、区内の各種イベントの中止、ワクチン接種などでした。

あれから1年が経ちました。思い返すと、今年はこの未曽有のパンデミックから、世界各国が社会・経済活動の正常化を模索した1年だったように思います。しかしながら、2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻によって、世界は新たな危機に直面することとなりました。エネルギー問題、食料問題、そして我が国においては円安による影響も大きくなっています。

また最新情勢として、新型コロナウイルスの感染状況が、いわゆる第8波に入ったとされています。昨年と異なるのは、新型コロナウイルスとの共存を図りながら迎える冬であるという点です。改めまして、換気や手洗い、密を避けるなどといった基本的な感染対策を徹底いただくとともに、新型コロナウイルスとインフルンザの同時感染を回避するためにも、ワクチン接種(同時に接種いただくことも可能です)を積極的にご検討いただきたいと思います。

区政においては、今年、基本構想の理念である「さくら咲き心地よいまち ずっと めぐろ」の実現に向け、着実に歩みを進めました。また、めぐろ区報の全戸配布や、DXの取り組みの一つとして、出生や死亡にまつわるオンラインの手続案内サービスなどを始めたほか、「めぐろ生活応援券」や電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金の給付といった、地域経済の活性化や区独自のさまざまな生活支援も実施しました。さらに、気仙沼市や角田市、金沢市といった友好都市との交流も本格的に再開し、ウクライナから区内に避難されてきた方々への支援ならびに区民との交流も促進しました。

新型コロナウイルスとの戦いは、来年も続きます。今なお終息が見通せず、世界情勢も混沌としていますが、私は区長として、前向きに、そして力強く区政を前に進めてまいります。2023年も引き続きまして、区政に対するご理解・ご協力を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。最後となりますが、皆さまが良い年をお迎えいただけるよう、心よりお祈り申し上げます。

ずっと もっと めぐろ(区報令和4年11月1日号)

皆さん、こんにちは。区長の青木英二です。

今回の区報の特集である「ヤングケアラー」ですが、近年、世界的にも大きな社会問題となっています。この問題については、区報11月1日号1面でご紹介した漫画「リエゾン」のように、取り上げられる機会も増えつつあり、世間の関心も高まってきているものと思っています。

ヤングケアラーの中には、学校生活に支障をきたしたり、進学や就職に影響が出てしまったりすることがあります。あらゆる子どもたちが未来を諦めることなく、希望を持ち続けていられる社会にしていくためにも、「今、自分がヤングケアラーであることに気づいていない子ども」が声をあげやすくなる環境づくりが必要です。そして、周りの友だちや大人の理解を深めていくことも大切です。そのためにも、今回の特集を子どもから大人まで、多くのかたに読ん
でいただきたいと思っています。

また、区報11月1日号4面では11月の「子ども虐待防止推進月間」を取り上げています。区では、目黒区子ども総合計画に基づき、さまざまな虐待防止の取り組みを行っていますが、もし皆さんの周りで、虐待や虐待の疑いを感じたときは、ためらうことなく、電話「189(いちはやく)」までご連絡ください。この問題も当事者、そして周囲の人たちの気づきや理解が大切です。ぜひ、パネル展や講演会にもお越しいただければと思います。

話は変わりまして、先月9日、3年ぶりとなる「目黒区民まつり」が、感染症対策を徹底した上で、無事に開催されました。準備に携わられた皆さん、そして、ご来場いただいた約28,000人もの皆さんに、深く感謝申し上げます。

さんま不漁の影響で、一時は開催すら危ぶまれたこともあった「目黒のさんま祭」ですが、気仙沼の実行委員会の皆さんたちの熱い思いのおかげで、改めて目黒区と気仙沼市の絆を深める素晴らしい機会になりました。また、おまつり広場やふるさと物産展などにも大勢のかたが訪れ、まだまだコロナ禍以前の賑わいには届きませんが、少しずつ日常が戻りつつあることを実感することができました。

その一方で、秋も徐々に深まり、冬を迎えていくこれからの季節、引き続き新型コロナウイルスへの警戒が必要です。過去2年、年末にかけて人々の動きが活発になり、その結果、また感染者が増えていく、ということを世界は繰り返してきました。

インフルエンザとの同時流行も懸念される中、再び、日常生活や社会活動に制限がかかってしまうことがないよう、区報11月1日号12面をご覧いただき、ワクチン接種をご検討いただくとともに、基本的な感染症対策の徹底を続けていくよう、ご理解とご協力をお願いいたします。

ずっと もっと めぐろ(区報令和4年10月1日号)

皆さん、こんにちは。区長の青木英二です。

今回の区報は、「目黒区制90周年」記念特集号です。昭和7年10月1日に誕生した目黒区は、このたび90周年を迎えることができました。区は現在、昨年策定した基本構想で掲げた「さくら咲き 心地よいまち ずっと めぐろ」というまちの将来像の実現に向けて、職員一同、日々業務に取り組んでいます。私としましては、今後100周年を迎えるとき、目黒のまちがどのように発展し、基本構想の理念がどこまで実現しているのか、今からとても楽しみにしています。

今回の区報では、皆さんからお寄せいただいた「わがまち目黒のすきな場所、こと、もの」をご紹介しています。ちなみに、私の「すきな場所、こと、もの」は挙げればキリがないのですが、もう50年以上も前、碑文谷警察主催の防犯少年野球大会が開催されていた碑文谷の野球場(当時は「勧銀グラウンド」と呼んでいました)は、とても思い出深い場所です。今でも近くを通ると懐かしくなり、あの頃のチームメンバーとの交友は今も続いています。

さて、新型コロナウイルス感染症の感染状況ですが、世界の死者数が、流行初期の約2年半前の水準まで低下してきました。海外からは、「パンデミック(世界的大流行)の終わり」が見えつつあるようなニュースも届くようになってきました。とはいえ、WHO(世界保健機関)などは、各国が従来の取り組みを継続していくことの必要性についても言及しています。日本もこれから秋・冬を迎えることになり、第8波やインフルエンザとの同時流行に備えていかなければなりません。区としましては、ワクチンの接種を引き続き着実に進めてまいりますので、ぜひ記事をご覧いただき、接種をご検討いただきたいと思います。接種が進展することによって、第8波の回避や、私たちの生活のいち早い正常化につながっていくものと考えています。

そして、10月9日はいよいよ、3年ぶりの目黒区民まつりです。プログラムや会場など詳しい情報は、9月15日号の区報やホームページなどでご確認いただければと思いますが、さんま祭やおまつり広場、ふるさと物産展など、私も今から待ち遠しくて仕方がありません。落ち着きを見せてきたとはいえ、いまだコロナ禍が続く中での開催ということで、準備を進めてきた実行委員会の皆さんや気仙沼市からのボランティアの皆さんに敬意を表したいと思います。当日は、万全の感染症対策を施して臨みますので、ご来場される皆さんには存分にお楽しみいただきたいと思っています。

ずっと もっと めぐろ(区報令和4年9月1日号)

皆さん、こんにちは。区長の青木英二です。

先月23日、気象庁の異常気象分析検討会から、6月後半から7月初めにかけての猛暑が「異常な状態だった」という見解が示されました。この時期を振り返ると、全国24地点で観測史上最高気温を記録したほか、東京でも過去最長となる9日間連続の猛暑日を記録しました。原因は、「日本付近上空のジェット気流が北へ蛇行し、そこに強い勢力の太平洋高気圧が張り出すなどしてきたため」ということのようですが、検討会は、地球温暖化による気温の上昇傾向を受け、大気中の水蒸気が増えてきたことが大雨増加の背景にある、という可能性も指摘しました。

ここにきて猛暑も一服感が出てきましたが、まだまだ残暑が予想されます。熱中症や夏バテなどに気を付けるとともに、地球温暖化問題についても思いを馳せてみてはいかがでしょうか。区では温暖化対策の一つとして、2050年のゼロカーボンシティ(注記1)実現に向けた取り組みを進めていますが、小さなことでもいいので、具体的な対策や取り組みを始める、あるいはできることを増やしていく、今年の異常気象をそういったきっかけの一つにしていっていただけ
ればと思います。

一方、新型コロナウイルス感染拡大の第7波と向かい合ってきた今年の夏ですが、全国的に感染者数の水準は依然として高く、医療体制のひっ迫も続いています。行動制限が敷かれていない中、基本的な感染対策の重要性は一層高まっていますので、引き続きの徹底
をお願いさせていただきたいと思います。

また、現在の感染状況や医療体制の状況などを踏まえまして、9月4日に中目黒小学校で開催を予定していた令和4年度総合防災訓練を中止とさせていただきます。今後、時期を変更した上で、区職員や一部関係機関の皆さんを対象とした訓練の実施を検討していきますが、首都直下地震など自然災害はコロナ禍と関係なくやってきます。区としては、当然のことながら常に十分警戒しながら防災対策を進めていますが、9月1日の防災の日を契機に、ご家庭の防災対策についてチェックや見直しをぜひお願いいたします。

そして、今回の区報の特集は「ひと工夫」でできる防災対策です。記事でも言及されているとおり、阪神・淡路大震災では、亡くなられたかたの約8割が、倒壊した建物や家具の下敷きとなったことによる、圧死・窒息死でした。今回の記事は屋内防災に焦点を当てていますので、ご自宅における「ひと工夫」についてご確認いただくとともに、ご自身やご家族の身を守るためにも、ぜひ実践をお願いしたいと思います。

最後になりますが、区報(令和4年9月1日号)12面では「第2回 めぐろ生活応援券」のお申し込みについて紹介しています。申込期間は9月30日までとなっていますので、対象となるかたはふるってご応募ください。

注記1:2050年に二酸化炭素を実質ゼロにすることを目指す地方自治体

ずっと もっと めぐろ(区報令和4年8月1日号)

皆さん、こんにちは。区長の青木英二です。

関東甲信地方は観測史上最速で梅雨が明け、長い夏が始まりました。いよいよ8月を迎えて夏本番です。報道されているとおり、今年の夏は、ヨーロッパ各地で記録的猛暑となり、多くのかたが亡くなり、山火事も多発しています。アジアでも中国で猛暑となっているほか、日本でも伊勢崎市で6月としては国内観測史上初となる40度超えを記録するなど、熱中症や電力不足が懸念されています。

新型コロナウイルスの感染状況も悪化し、感染拡大の第7波とも向き合わなければならない夏となりました。第7波では、感染力が強いとされるオミクロン型の派生型「BA.5」が猛威を振るっており、先月14日には国内累計感染者数が1千万人を超え、全国の自治体で過去最多の感染者数が記録されているのは、ご承知のところかと思います。

東京都においても、第6波を大きく上回る感染者数となっていますが、一昨年の第2波においては8月7日、昨年の第5波では8月19日に最多感染者数を記録していました。第7波においても、今月これからピークを迎えていく可能性があるものと考えられます。

一方で、第6波が収束した今年の春以降、社会や経済が平常化に向かって進んでいました。私たちはこれまでと同じような反応をするのではなく、これまでに蓄積してきた経験や知見を生かしながら、この夏を乗り越えていかなければなりません。

平常な社会や生活を保ちながら、そして無事に帰省や行楽を楽しむためには、基本的な感染対策の徹底とワクチン接種が重要です。特に、追加接種によって発症や重症化を予防する効果がより高まるとされています。現時点で、9月30日までは接種が可能となっていますので、追加接種の対象者でまだお済みでないかたは、ぜひ接種をご検討ください。

接種によって、ご自身だけでなく、家族や友人など周りの大切な人、さらには医療従事者などを守ることにもつながります。医療体制への負荷が高まると、熱中症やその他の患者さんなども影響を受けてしまいます。ぜひ、「自分は大丈夫」ということではなく、医療従事者などへの思いをはせたり、想像力を働かせたりしていただきながら、体調管理に留意していっていただきたいと思います。

さて、めぐろ区報8月1日号の特集は特殊詐欺対策です。もはや特殊詐欺について知らない人はいない、と言っても過言ではないと思われますが、それでもいまだ被害は後を絶ちません。本区においても被害状況は深刻です。絶対に許せないことではありますが、犯人側も巧みに手口を進化させています。記事をご覧いただき、改めて警戒を強めていただくとともに、ご本人やご家族のみならず、地域ぐるみで被害を防ぐことも大切ですので、ご協力をお願いいたします。

ずっと もっと めぐろ(区報令和4年7月1日号)

皆さん、こんにちは。区長の青木英二です。

早いもので、2022年の前半が終わり、梅雨明けはもう少し先になるかと思いますが、気温が高く蒸し暑い日が続いています。今日から後半がスタートします。

そのような中、今年も新しい生活様式を意識しながら、熱中症の予防に努めていく必要があります。水分補給やエアコンの適正な利用、状況に応じたマスクの着脱など、十分にご留意のうえ、対策を取っていっていただくようお願いいたします。老人いこいの家や高齢者センターを、どなたでもご利用いただける涼み処として開設し、水分補給のための麦茶などを用意しています。日中の暑いときなど、どうぞ気軽にご利用ください。

さて、先月6月1日号では、都市型水害のリスクに備えましょうと呼び掛けをいたしました。ニュースなどでご存じかもしれませんが、今年5月、気象庁が高潮警報の対象地域を見直した結果、目黒区は新たに警報の対象自治体となりました。区のハザードマップには、高潮浸水想定区域図も示されています。梅雨時の今、そして本格的な台風シーズンに備えて、一人でも多くの皆さんに、お住まいの地域の浸水予想を実際にご確認いただきたいと思います。

新型コロナウイルス感染症ですが、現在、社会全体がウイルスとの共存、経済などの正常化に向かって進んでいます。新型コロナワクチンについては、重症化リスクが高い高齢者や一定の基礎疾患があるかたを対象として、4回目の接種が始まっていますので、引き続きご検討いただきたいと思います。また、接種会場として多くのかたにご利用いただいたイオンスタイル碑文谷は終了となり、新たに東京工業大学や厚生中央病院が3・4回目の接種会場となっています。集団接種会場に加えて3カ所の病院で実施していますので、区のホームページでご確認いただくか、新型コロナワクチン接種コールセンターにお問い合わせください。4回目の接種についても、これまで同様に最善を尽くしてまいりますので、皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。

最後に、今月10日は参議院議員選挙の投票日です。先月23日から総合庁舎で期日前投票が始まっているほか、3日からは各会場で期日前投票ができるようになります。詳しくは、めぐろ区報7月1日号の12面をご覧ください。

ずっと もっと めぐろ(区報令和4年6月1日号)

皆さん、こんにちは。区長の青木英二です。

本稿執筆時点では、沖縄や奄美地方など、徐々に梅雨入りの便りが入ってくるようになりました。このような季節を迎える中、6月1日号の特集は、「風水害対策」です。

区は総合水防訓練を先月15日に中目黒公園で実施したところですが、特集では「内水氾濫」というキーワードについて説明をしています。

近年、地球温暖化の進行を受け、集中豪雨や局地的大雨(ゲリラ豪雨)などによって、目黒川流域に限らず都市型水害のリスクが高まってきています。防災対策は、日頃からの備えが欠かせません。ぜひ、記事をご覧いただき、さらに水害ハザードマップや防災力チェックリストなども活用しながら、ご自身・ご家庭での備えをよろしくお願いいたします。

また、こちらも7面で言及していますが、6月は環境月間です。区は、2050年にゼロカーボンシティを実現することを目指しています。3年5月に改正された地球温暖化対策推進法では、2050年までの脱炭素社会の実現が明記されているほか、国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)では、産業革命前からの世界の平均気温上昇を、1.5度に抑えることを世界共通の長期目標としています。こういった大きな背景があることも念頭に置きつつ、まずは身の回りでできる環境対策を一つ一つ実践していただければと思います。

今年の夏は、電力需給のひっ迫も心配されています。思い起こせば今年の3月、東京電力および東北電力管内において、電力需給のひっ迫警報が出されました。現在、都が家庭の電力使用量に見合った契約アンペアへの見直しを求めるなど、節電、省エネが大きな課題となってきています。

節電は、ロシアによるウクライナ侵攻など、さまざまな国際情勢の影響によるエネルギー価格の高騰に対する家計防衛の一面も持ちます。本格的な夏を迎える前に、節電や省エネにつきましても、今一度ご検討いただきたいと思います。

最後になりますが、新型コロナワクチンの4回目接種のご案内です。60歳以上のかたには、申請いただかなくても順次、接種券をお送りしていきます。18歳以上59歳以下のかたで、基礎疾患があるかたや、重症化リスクが高いと医師が認めるかたが接種をご希望される場合は、接種券の発行申請が必要となります。ワクチン接種に関する最新情報や、詳細につきましては、区のホームページなどでご確認ください。

ずっと もっと めぐろ(区報令和4年5月1日号)

皆さん、こんにちは。区長の青木英二です。
桜の若葉もみずみずしく、新緑も鮮やかな季節となってきました。

この区報が皆さまのお手元に届くのは、ゴールデンウイークということになります。昨年、一昨年は、ゴールデンウイーク中の移動や外出の自粛が求められていました。コロナ禍も3年目を迎え、世界各国で日常の活動や経済との両立を図っていく方向にシフトしているように思いますが、その一方で、年度末、年度初めの反動で第7波がやってきている、と警戒する見方もあります。

いまだ感染終息の兆しが見えない状況ですが、基本的な感染防止策を徹底していくことがやはり重要です。そして、重症化リスクや感染後の後遺症なども過小評価することなく、さらに医療体制や医療従事者の負荷軽減のためにも、ワクチンの追加接種(3回目)がまだのかたなどは、ぜひ接種をご検討ください。

区報5月1日号では、地域福祉の担い手である民生委員・児童委員、主任児童委員について特集しています。さらに、在宅福祉サービスセンター、ボランティア・区民活動センター、ファミリー・サポート・センターについてもご紹介しています。これらの記事を通じて、活動への理解を深められたり、新たに地域活動を始められたりするかたが一人でも多く増えることを願っています。

そして、連日ロシアによるウクライナ侵攻に関して痛ましい報道が続いています。侵攻で亡くなられた皆さまに謹んで哀悼の意を表するとともに、被害を受けられたかたに心よりお見舞い申し上げます。5月3日は憲法記念日ですが、目黒区は平和憲法を擁護し、核兵器のない平和都市であることを宣言している都市です。このたび、ウクライナが直面している状況は大変深刻であり、国や都の方針と同様、できる限りの支援をしていきたいと考えています。

本稿の執筆時点で、区にはウクライナから2組3名のかたが避難してきています。私も直接お会いし、困りごとや要望などについてお聞きしました。今後、皆さんにこの目黒区で少しでも安心して生活いただけるよう努めていきたいと思います。また、その一環としまして、4月19日からクラウドファンディングによる寄附の受け付けも開始しました。いただいた寄附金は、通訳支援、生活支援物資の提供など個々の事情に応じた支援に充てられます。

私たち目黒区民の気持ちを少しでもお伝えできるよう、皆さまからの温かいご支援をお待ちしています。

ずっと もっと めぐろ(区報令和4年4月1日号)

皆さん、こんにちは。区長の青木英二です。
いよいよ今日から新しい年度が始まります。

先月21日、まん延防止等重点措置が全面解除となりました。しかし、新型コロナウイルスの変異株であるステルスオミクロン株による感染再拡大が懸念されています。都も今月24日までを「リバウンド警戒期間」と定めておりますので、引き続き感染防止策の徹底をお願いいたします。また、今月末からはゴールデンウイークも始まりますので、ワクチンの3回目接種がまだのかたなどは、ぜひ4月中の接種をご検討ください。

新型コロナウイルスについては、自分が陽性にならなければいい、陽性になっても無症状や軽症なら大丈夫、ということではなく、重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患をお持ちのかた、あるいは長期にわたって私たちの命と健康を守ってくださっている医療従事者の皆さまに、思いを馳せることが大事だと思っています。3年目を迎えている長い戦いではありますが、どうぞ想像力を働かせ、皆さまの周りの大事な人のことも思い浮かべながら、感染防止の取り組みの継続を重ねてお願いいたします。

さて、今回の区報の特集は、「基本計画・実施計画・財政計画」です。いずれの計画も、一昨年度に策定した基本構想で描く将来像「さくら咲き 心地よいまち ずっと めぐろ」を実現していくための具体的な裏付けとなる計画です。区の施策は、これらの計画に基づいて進めていくことになります。言ってみれば、目黒区の未来を、これらの計画から読み取っていただくことができますので、未来の目黒区に興味や関心のあるかたは、ぜひご覧ください。

そして、この4月1日号から、めぐろ区報の区内全戸への配布を始めました。新型コロナウイルス関連情報をはじめとして、区から区民の皆さまにお知らせしたい情報は、ますます増えてきています。全戸配布によって、大切な区政情報をもれなくお伝えしていけるよう努めていきますので、今後ともご愛読いただけますと幸いです。

最後となりますが、2月24日に始まったロシアの軍事侵攻を受けまして、先月8日、「ロシアによるウクライナ侵攻に対する抗議」を目黒区長として発出いたしました。区は昭和60年に「目黒区平和都市宣言」を行い、「永遠の平和を築くよう努力する」とうたっています。今一度、平和の尊さをかみしめるとともに、私たちにできる平和への取り組みについて、改めて考えていきたいと思っております。

お問い合わせ

秘書課

ファクス:03-3716-7093