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目黒のみち 鴻巣橋とオリンピック道路
「目黒のみち」は、「月刊めぐろ」1972年3月号から1984年2月号の掲載記事を再構成し編集したものです。
目黒のみち 鴻巣橋とオリンピック道路
山手通りの青葉台一丁目交差点から世田谷区下馬方面へ通ずる道は、オリンピック道路と呼ばれる。昭和15年開催予定であった東京オリンピックに備えて、渋谷から当時競技場建設予定地であった現駒沢公園方面へ通じる道として、昭和12年ごろに工事されたからである。オリンピックは戦争のため開催されなかったが、その名だけは残ったわけである。
鴻巣橋
東山一丁目22番から25番にかけて、道の両側はかなり高い切り通しで、その上に鴻巣橋(こうのすばし)が架かっている。戦災前まで、橋の北側近くに松やヒノキの林に囲まれたお稲荷様の小祠があったとか。その社前の松の巨木に、毎年コウノトリが飛来して巣を作ったため、鴻之巣松(こうのすまつ)と呼ばれ、橋の名もこれに由来するという。
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