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更新日:2024年9月11日

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ひとめぐり「童謡の里めぐろ保存会会長 三田春彦さん」(令和6年9月15日号)

ひとめぐりは、目黒区で活躍するかたにスポットを当てて紹介する、めぐろ区報の連載記事です。

令和6年9月15日号 vol.37
童謡の里めぐろ保存会 三田春彦さん

三田春彦さん写真

プロフィール

三田春彦さん
目黒区出身。童謡の里めぐろ保存会会長になり4年、次世代への童謡の伝承などに取り組んでいる。好きな童謡(唱歌)は「ふるさと」。子どもの頃に遊んだ、祖母が住む田舎の風景が思い起こされるという。

童謡の魅力を途切れることなく次世代へ伝え続けたい

童謡の「ふるさと」は目黒にあり

「汽車ポッポ」や「赤い靴」など、いくつもの童謡を作曲した本居長世さんが居を構えたのが目黒不動尊(瀧泉寺)前。

「長世さん生誕100周年の昭和60年に、国語学者・金田一春彦さんや歌手・藤山一郎さんなど、多くの著名人の声かけや寄付によって、目黒不動尊に十五夜お月さんの歌碑が建立されました。これが童謡のふるさとは目黒にあり、といわれるゆえんです」。

目黒不動尊の境内にある歌碑

目黒不動尊の境内にある歌碑

こう話すのは、童謡の里めぐろ保存会4代目会長の三田さん。「金田一さんや当時の目黒区教育長が音頭を取り、童謡の発祥の地として次世代に魅力を伝えることを目的に、童謡の里めぐろ保存会が設立されました。私は東京青年会議所目黒区委員会の一員としてめぐろ童謡コンサートに協力したことがきっかけとなり、童謡の里めぐろ保存会のメンバーになりました。童謡には四季折々のエッセンスが詰め込まれていて、子どもでも情景を思い浮かべやすいのが魅力です。私自身、小学生の発表会で合唱した時には、心から感動したものです。親から子、子から孫へと世代を超えて歌い継がれていくことも童謡の魅力の一つです」と熱く語る三田さん。

困難な時期も歌を絶やさず乗り切る

「会は年2回の活動ニュース発行のほか、桜の時期には歌碑の前で童謡を披露するなどの催しを開いています。メインイベントは秋に行うめぐろ童謡コンサート。幼稚園から大人まで幅広い年代のコーラスグループ、中学・高校生による吹奏楽の演奏など、童謡の素晴らしさを披露する内容となっています」と三田さん。令和5年に30周年を迎えましたが、その道のりは平坦ではなかったと話します。「令和元年は台風、翌年はコロナ禍で会の活動もコンサートも中止に追い込まれてしまったんです。でも、4代目会長の責任あるバトンを受けたので、ここで足踏みできません。リモート配信や、保存会のボランティアのかたがたの支援
も得ながら、なんとか活動を継続することができました」

楽しさを広く届けるチャレンジも

「現在は全国各地の公演に参加するほか、地方の団体をコンサートゲストに招くなど、童謡の周知や活動の活性化を図るべく、交流やコラボレーションも試みています。10月27日にはめぐろパーシモンホールで、第31回めぐろ童謡コンサートを開催します。ぜひお子さんと一緒にご来場いただき、ご家族で童謡の楽しさに触れていただけたらと思っています。また、保存会メンバーも募集中です。気軽にご参加ください」

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ファクス:03-5722-8674