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ひとめぐり「ダンサー PInOさん」(令和8年3月15日号)
ひとめぐりは、目黒区で活躍するかたにスポットを当てて紹介する、めぐろ区報の連載記事です。
令和8年3月15日号 vol.55
ダンサー PInO(ピノ)さん

プロフィール
PInO さん
区内在住のダンサー。ハウスというジャンルのダンスを踊り、国内のコンテストにて数々の実績を残す。現在は海外のショーなどでも活躍中。令和7年11月に開催したMDC(メグロダンスコネクション)のダンスワークショップで講師を担当した。
ダンスへの真っ直ぐな思い
持ち続けた、目の前の瞬間を楽しむ気持ち
学生時代の直感が拓いた、ダンサーとして進む道
「物心ついた時からマイケル・ジャクソンが好きで、よくムーンウオークなどをまねて練習していました」。ダンスとの最初の出会いをそう語るPInOさん。ストリートダンスにのめり込んでいったのは、中学校の体育祭がきっかけでした。「応援合戦で体育祭を盛り上げるために同級生らとダンスチームを結成したんです。練習するうちにどんどんその魅力にハマっていきました」。周りと比べて上達が早かったPInOさんは、自身の才能に気付きます。「難しい振り付けや体の動きもすぐにできることが多かったです。もしかしたら自分は向いているのかもと思い、高校もダンスを続けました。そこで同じジャンルのダンサーと出会い、一緒にコンテストやショーに出始めたことで、本格的にダンスの道が拓けましたね」
スキルアップの鍵は、ダンスを純粋に楽しむ心
コンテストで優勝するなど、学生時代からダンサーとして頭角を現していたPInOさん。今や世界的に活躍していますが、意外にもダンスの道で生きていこうと決めた明確な瞬間があったわけではないそう。「先のことを考えるのがあまり得意ではないので、はっきりしたビジョンは持っていませんでした。その時々で目の前のダンスを楽しんでいたらここまで来ていたという感覚です」。純粋にダンスと向き合い続け、キャリアを積み上げてきたPInOさんは、ダンスの奥深さをこう語ります。「ダンサーとして上にいくには、まずは仲間に認めてもらう必要があります。
ストリートダンスは振り付けのセンスや服装だけでなく、踊りに対する姿勢などの人間性も評価に入るので、生半可な気持ちでは続けられません。自分の
場合は仲間にも恵まれ、リズム感や動きが体に合っていたことで楽しみながら上達できたので、運が良かったのだと思います」

気楽に踊る楽しさを目黒の人たちにも伝えたい
「やはり自分の踊りで称賛をもらえるとうれしいです。ダンサー冥利(みょうり)に尽きますね」。ダンスを披露した時に響く歓声が、踊り続ける理由になっていると話すPInOさん。しかし、これまでのショーや大会では、もちろんいい結果を残せることばかりではありませんでした。「同世代でも自分より上のステージに立っている人は山ほどいたので、悔しい思いもたくさんしました。行き詰まった時は、一度ダンスから離れて頭の中をフラットにするのが自己流の解決法です」
区内在住のPInOさんは、区民にも体を動かす楽しさを知ってほしいという思いから、区主催のダンスワークショップで講師を務めました。「目黒に住んでいる者として、ダンスを通して区に関われるのは光
栄でした。踊ることの心地よさや、体が軽くなっていく感覚をより多くの人に伝えられていればうれし
いです。何歳からでも遅くありません。深く考えず、まずは気軽に体を動かしてみてください」

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