更新日:2013年10月18日

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木造釈迦如来立像 重要文化財(彫刻)

木造釈迦如来立像の概要

木造釈迦如来立像の写真
木造釈迦如来立像

指定年月日

昭和32年2月19日

公開の有無

非公開 (期間公開あり)

時代・年代

鎌倉時代 1193年制作

所在地

目黒区下目黒一丁目8番5号 大円寺(だいえんじ)

交通

JR山手線、東急目黒線、東京メトロ南北線、都営地下鉄三田線のいずれも目黒駅下車4分

解説

木造釈迦如来立像(もくぞうしゃかにょらいりゅうぞう)は、高さ162センチメートル余の等身大の榧(かや)材による寄木造(よせぎづくり)です。
眼は瞳を彫り出し、額の白亳(びゃくごう)は金属製、両耳孔(じこう)には水晶をはめ込み、同心円状に刻まれた衣のしわの峰に沿って截金線(きりかねせん)が入っています。彩色は、頭部は緑青色、肉体部は肉色彩、衣は朱地に群青丸紋の痕跡があります。

この像は、現在国宝に指定されている京都嵯峨の清凉寺に伝わる釈迦如来立像(しゃかにょらいりゅうぞう)をうつして造られたものです。清凉寺の像は東大寺の僧ちょう然(ちょうねん)が986年に宋から請来(しょうらい)したもので、崇拝され多くの模刻が作られました。その中でもこの像は、手指の爪に至るまで忠実に模されており、もとの像の趣をよく伝えています。また、胎内から鏡などが発見され、制作年もはっきりしています。

お問い合わせ

生涯学習課 文化財係