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紺紙金字法華経巻第三 東京都指定有形文化財(典籍・工芸品)
紺紙金字法華経巻第三
指定年月日
昭和39年4月28日
時代・年代
不詳
公開の有無
非公開
所在地
中目黒五丁目24番53号 祐天寺(ゆうてんじ)
解説
寸法は、本文が縦27.4センチメートル、横45.0センチメートル。見返しが縦26.4センチメートル、横27.0センチメートル。水晶軸で巻子(かんす)仕立てです。本文は紺紙、天地及び行間に金界線(きんかいせん)を引き、1行17字詰、27行で書かれています。
見返しの図様は、中央右側に仏、その下に妙音品(みょうおんほん)、左側の下に陀羅尼品(だらにほん)、その上に妙荘厳王品(みょうそうごんおうほん)をつづれ織で織り出し、細部は墨で書いています。
箱の貼紙に「愛光院様御遺物中将姫御筆(あいこういんさまおんいぶつちゅうじょうひめおんひつ)」と書かれていますが、愛光院はあきらかでなく、作者は不詳です。書風、仕上げ、材料ともに第一級の金字経(きんじきょう)で、巻物の見返しの図は類例のない逸品です。
お問い合わせ
生涯学習課 文化財係
電話:03-5722-9320